学校のクラスには決まって1人は「人気者」と呼ばれる人がいるものです。
いつもその人の周りには、人が集まっていて、わいわい楽しそうにしています。
人が集まっているだけでもすごいことなのに、そのうえ笑い声まで聞こえてくるというのは、よほどのことです。
人気者が人気者になれた理由を、ご存じですか。
それは「人を楽しませるのがうまいから」です。
すべての人気者において共通することは「人を楽しませることを楽しんでいる」というところです。
人気者になるために必要なことは「自分から進んで話しかける」ということです。
自分から進んで話しかけに行くと、自然と友人も増えていき、相手との距離も縮まります。
知らない人がいるからとはいえ、距離を置くのではありません。
相手の話を最後まで聞いてから、自分の話をします。
人気者は、何でもかんでも当てずっぽうに話をするのではなく、まずちゃんと相手の話を聞いてから話し始めます。
相手の話が終わると、今度はこちらが返事として話をするため、相手は聞く姿勢になっています。
「聞かせたい話」より「聞きたくなる話」が、人を引き付けます。
聞きたくなる話のほうが、聞き手がより興味を持って聞いてくれることを知っているため、自分より相手本位で考えているのです。
自分本位で考えている人で多いのが、説教が好きな中年です。
人の心を動かす感動できる会話をするには、まず自分に感動経験がないと成立しません。
話をする本人に感動した経験がないと、具体性も勢いもないからです。
自分が感動した話こそ、人に感動を与えます。
私はこの性格上、よく人から愚痴を聞いてほしいという電話がかかってくることがあります。
昨日も電話がかかってきました。
愚痴の電話です。
中学校や高校の修学旅行では、みんな、同じ場所へ旅行をするにもかかわらず、みんな感じたことはばらばらです。
修学旅行が終わった後のみんなが書く感想文には、どれ1つとして同じ文章はありません。
同じ場所へ行ったはずなのに、みんながそれぞれの感じ方をしています。
話に話をくっつける練習をしましょう。
話をしているうちに、話の内容がきっかけで、別の話題を思い出すことがあります。
これはテレビの司会者が上手です。
友人と会話をしていると、話が面白いのではなく、話をしている姿が面白くさせている場合があります。
話の内容は普通なのに、あまりに楽しそうに笑顔になって話をしているために、話までも面白く感じるのです。
テレビでいつも絶大な人気を誇る『SMAP』のメンバーは、みんないい笑顔を持っています。
相手にプレゼントをするのは、なかなか難しいものです。
相手にとって何が喜ばれるのかは、相手になってみないことには、本当のところわかりません。
きちんとした立派な物をあげようと思えば思うほど、大変になります。
人気者は、いつも元気です。
人気者が元気でいられるのは、本人1人の力だけではありません。
実は、みんなから元気を分けてもらっています。
人気者の共通点といえば、なんといっても「笑顔」です。
人気者は、人気者であるほど、周りにいるたくさんの人に笑顔を振りまくことができています。
たくさんの笑顔を振りまいて、まず自分から相手に元気を与えることができています。
人が集まる人には「優しさ」があります。
人気者は、決まって優しい心を持った人です。
楽しいことがあるからとはいえ、自分だけで楽しもうとせず、みんなで楽しもうとします。
世の中には、何でもかんでも人のせいにしてしまうという、困った性格の人がいます。
人のせいにして、自分は悪くないと主張して、正当性を認めさせようとします。
人のせいにしてしまうのは、簡単なことです。
私が中学のときに、池内君というクラスの人気者がいました。
池内君は、いつも人付き合いが上手で、私も集まっていたメンバーの1人でした。
そんな池内君でも、ときどき間違って人に迷惑をかけてしまうことがありました。
人から愛される人になりたければ、不満を言う時間を少しでも減らすようにしましょう。
不満を言う暇があるなら、その時間を身の回りの出来事を喜ぶ時間に費やすようにするのです。
あなたの身の回りでは、常に悪い出来事より、よい出来事のほうが何倍も多く起こっています。
電話1つにしても、人気者とそうでない人との差をうかがえます。
人気のある人は、決まって自分から電話をかけようとする人です。
決して、いつまでも電話がかかってくるのを待っているのではなく、自分から率先して電話をかけてアプローチしていこうとします。
人気者になるコツは「人に優しく、自分に厳しく」です。
人と接するときには、優しく接することを心がけ、その一方で自分に対しては頑固なまでの厳しさを持つことが必要です。
たとえば、約束の時間に友人が遅刻をしてやってきたとき、あなたは「気にしなくていいよ」と言える優しさを持つことです。
いつも明るく元気な人は、勝ち負けに関係なく、明るく振る舞っています。
本来なら、勝ったときには喜び、負けたときには落ち込んでしまうのが普通です。
「勝つと楽しい、負けると楽しくない」というのは、誰かに教わったわけでもありません。
演技を見るより、演技をしてしまう人が人気者になれます。
演技を見て楽しむより、自分が演技をしてみんなを楽しませるほうが、自分も楽しむことができるのです。
試合には、勝つ側と負ける側がいます。
否定的な人は、人気者にはなれません。
物事や他人を否定する人は「理解のない人」と思われ、本人も理解されない人になります。
あれもこれも否定する人は、これという反対する理由もなく、わからないから、とりあえず否定してしまっているのです。
人気者は、多くの人から愛されている人です。
多くの人から愛されているから、人気があるのです。
人気のある人に共通していることは「愛している人」ということです。
感謝は、人気者になるために忘れてはならないことです。
人気のある人は、感謝こそ、なにより優先して大切にしています。
自分がお世話になったときには「ありがとう」という一言を忘れません。
人気者は、みんながやりたくないことに限ってやりたがります。
みんながやりたくないことは、当然、誰もやりません。
だからこそ、そんなときに「やりたいです」と言える人は、大勢の中でかなり目立つ存在になります。
人気者は、会話のキャッチボールが上手です。
会話のキャッチボールがうまくできればできるほど、人気も出てきます。
人気者は、相手の言葉にうまく返事をします。
かっこはつけすぎると、人に不快感を与えてしまう法則があります。
かっこつけすぎることは、自慢していることと同じです。
自分のことばかりかっこつけて、自分のことばかりよいふうに見せようとします。
人気のある人といえば、つい人から好かれている人を想像してしまいます。
たしかに人気のある人は、人から好かれているということは間違いありません。
しかし、心配なのが人気者になろうとして、人に好かれようと人の顔色ばかりうかがっている人がいることです。
人気者になるポイントは「共感すること」です。
自分の人気度を高めるためには、人に共感する人になることがポイントです。
相手の悩みに対しては、自分の意見を述べたりするのではありません。
最後に大切なことは、人気者が次の人気者を作っていくということです。
人気のある人であるほど、人を紹介するのが上手な人です。
上手に人を紹介し、知らない人同士を結びつけていきます。