私の職場に、花粉症を患っている人がいます。
花粉症の季節には特に厳しいらしく、1日中くしゃみをしています。
しかし、花粉症の季節を過ぎても、まだくしゃみをしています。
不思議に思い、尋ねました。
「花粉の季節は過ぎていると思うけど、まだ花粉が飛んでいるの?」
すると、思わぬ言葉が返ってきました。
「実は大きな声では言えませんが、目の前に座っている女性の香水に悩んでいるのです」
「今のくしゃみは、花粉ではなく香水のせいなんです。相手が女性だから言おうにも言えないのです」
なんとその彼は、目の前に座っていた女性の香水のせいで、くしゃみをしていたのです。
ただでさえ敏感な鼻を持っている彼は、花粉のみならず、香水にも反応するようです。
しかし、目の前に座っている女性は、まさか自分のせいとはつゆ知らずの状態です。
その女性は、怒ると怖いベテラン社員です。
「あなたの香水、臭いからやめて!」と言おうにも言えません。
言った後のほうが、もっと怖い。
私はこういうことがあってから、香水はつけないのが一番だなと思うようになりました。
大勢の人がいる職場では、さまざまな人がいます。
女性の中には香水をつける人もいます。
強い香水はもちろん職場では避けるべきですが、ほのかな香りですら考えものです。
彼のように、敏感な鼻を持っている人がどこにいるかわかりません。
気づかないところで、誰かに迷惑をかけている場合もあります。
やはり無臭、無香が一番だと言えます。