執筆者:水口貴博

尊敬される父親になる30の条件

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「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。

「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。 | 尊敬される父親になる30の条件

尊敬される父親とは「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」の両方を持ち合わせています。

相反する2つの姿勢ですが、実は2つで1つなのです。

一方だけではバランスが悪く、必ず両方がそろってこそ、教育は成り立ちます。

子どもが「なぜ?」と質問してくれば、熱心に教えます。

もちろん父のほうが年上ですから、知っている量は当然多い。

知っていることをできるだけわかりやすく説明しようとします。

しかし、子どもが納得して、行動し始めると、今度は放任します。

「自分の頭で考え、自分で行動させる」ということも、また学んでほしいからです。

自分の意思で行動させ、体験量を増やすようにします。

子どもは興味を持って質問しますが、ある程度の知識の土台ができると、今度は自分で調べたり、作ったり、試してみたりします。

その段階までくると、父親は「教育魔」から「見守る役」へと変身するのです。

私の父は、機械関係の仕事をしていたため、よく会社で使っている部品などを見せてくれました。

仕事の続きを家でするため、会社で使っていた部品を、私も一緒に見たり触ったりしたものです。

「これ何? これは何に使うの?」と、父を質問攻めにした記憶があります。

機械は父の専門ですから、熱心に丁寧に、わかりやすく教えてくれます。

一つ一つの部品の意味がわかり、役割を理解すると、いらなくなった部品をもらい、私が自分勝手に組み立てたり実験したりします。

その段階になると、一転して、父は何も言わなくなるのです。

私をほったらかしにして、好き勝手にさせます。

それは、父からの愛の表現だったのです。

話を聞いているだけでは本当に理解できないからこそ、自分で見たり触ったり、組み立てたりします。

本当に学んでほしい気持ちからです。

その父の放任のおかげで、私は自分の好きなように学べて、自然に伸びていきました。

もし、父が教育魔のままなら、私は過剰な教育に嫌気が差していたことでしょう。

父が子のやりたい気持ちを尊重して、放任させてくれたからこそ、自然な才能が伸びていったのだと思います。

花はまず水が必要ですが、水をやりすぎては、今度は成長できなくなります。

ある程度、水をやれば、ほったらかしのほうが、成長します。

水が欲しくなれば、そのときにまた与えればいいのです。

尊敬される父親になる条件(3)
  • 「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」の両方で教育する。
命令で育ててはいけない。
アドバイスで育てること。

尊敬される父親になる30の条件

  1. 教育される側になるほうが、尊敬できる父親が見える。
  2. 母のことを大切にしている父親を見て、子は育つ。
  3. 「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。
  4. 命令で育ててはいけない。
    アドバイスで育てること。
  5. 積極的な親からは、積極的な子が育つ。
  6. 家族旅行で、家族全体が成長する。
  7. 寡黙な父には、威厳がある。
  8. 感謝のできない父親は失格。
  9. 「優しさ」と「怒り」は、同じ愛の表現である。
  10. 父は言葉で指導しない。
    行動で指導する。
  11. 「家族のために働いている」と、言ってはいけない。
  12. 仕事で帰りが遅くなっても、家族の記念日には早く帰ること。
  13. 子育てにも「守破離」がある。
  14. 親に反抗する子どもを、喜ばないといけない。
  15. 「親離れ」だけではない。
    親も「子離れ」をしないといけない。
  16. 父が子にできることといえば、父としての手本を見せること。
  17. 子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。
  18. 子どもが間違っても、怒鳴らない父になる。
  19. 教育は、怒鳴ることではない。
    叱ることである。
  20. 疲れがたまった休日は、家族で温泉に出かけよう。
  21. 妻に子育てを任せている家庭は、うまくいかない。
  22. 車の運転の仕方に、父の本性が現れる。
  23. 父は、妻をけなしてはいけない。
  24. 褒めるお父さんが、尊敬される。
  25. 子育てをする親は、調教師と似ている。
  26. 褒める教育ができない理由は、自分と両親との過去にある。
  27. 尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。
    「楽しんで!」と応援する。
  28. 子どもに好きなことをやらせよう。
  29. 子どもから嫌われることが、父親の仕事。
  30. 子どもを手放せる親こそ、本当に愛の深い親。

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