大胆なたとえになりますが、教育のうまい親とは、調教師とよく似ています。
動物を調教するプロを思い出しましょう。
動物を、叩いたり、殴ったり、痛めつけたりして教育しようとしません。
暴力により、動物を調教しようとしても、動物は親を嫌いになるばかりで、言うことを聞かなくなります。
動物はみな「痛がり屋」です。
痛いこと、苦しいことからは、避けようと行動します。
優れた調教師は、あなたもご存じのように、餌というご褒美により、教えようとします。
餌を使って、動物をあれこれと導こうとします。
うまくできれば頭をなでて、笑顔をプレゼントします。
これは、子どもの育て方にも共通しているのです。
子どもを育てるためには、叩いたり、殴ったり、痛めつけたりして教育してはいけません。
暴力による教育は、本当に身につく教育ではありません。
恐怖という圧力により、子どもはしぶしぶ従っているだけです。
親が嫌いになり、親に対して反抗的になるばかりです。
教育のうまい親は、暴力ではなく「褒める」という餌を使って、子どもを育てます。
「偉いね」「すごいね」「よくやったね」という褒め言葉を餌に、子どもを伸ばしていこうとします。
子どもが一番求めているものは、親からの愛情です。
親から褒められたり、なでられたりすることを求め、さらに行動的になります。
何でも褒めて、子どもを動かし、伸ばしていくことができるのです。