父に反抗する子どもは、父を超えようとする姿です。
父より素晴らしい手本を見つけたから、父の言うことに反抗しようとします。
それが「反抗期」です。
ただの非行ではありません。
反抗期は、第2の成長段階「守破離」の「破」に当たります。
「親に反抗するとはどういうことだ」
「親の言うことを聞きなさい」
反抗し始めた子どもを心配するのは取り越し苦労です。
反抗は、あるのが正常です。
反抗がない状態は、いつまでも親には「よい子ちゃん」である状態です。
親以下である状態が続いています。
親の言うことをいつまでも守っている子どもは、それ以上に素晴らしい手本や学びをまだ見つけていません。
成長が滞っているということです。
「親の言うことは何でも聞きます」という子どもは、育ちのよい響きに聞こえます。
誰も反論しようとしませんが、実際は育ちがよいどころか、悪い状態です。
もちろん子どもがまだ小学生なら、まだ「よい子ちゃん」はわかります。
「守破離」の「守」の段階です。
しかし、成人になっても、親の言うことを聞く子どもは「守」の段階です。
次のステップへと進んでいないということです。
よい子ではなく、成長不良です。
親は子どもが成人して、いまだに言うことをよく聞くよい子なら、心配しなければなりません。
よい子に育ててはいけないのです。
成長するにつれて親に反抗し始めたら「守破離」の「破」の段階に入ったということです。