私はHAPPY LIFESTYLEを作っていて、大喜びをほとんどしたことがありませんでした。
喜ぶときといえば、お客さまから感謝のお手紙をいただいたときくらいです。
「ありがとうございます。ためになります」というお便りは、本当に嬉しくて、何度も読み返してしまいます。
一方、サイトを作ったときや、本を書き終わったときには、それなりに喜ぶことはあっても「大喜び」まではいきません。
「よし! できた」と、軽い達成感を味わう程度です。
「え? じゃあ、嬉しくないの?」と言われそうですが、逆です。
普段から嬉しいことをしているので、とりわけ大喜びをすることがないのです。
普段からサイトを作ったり、本を書いていたりする時間が、すでに喜びです。
「書けたこと」が嬉しいのではなく「書いていること」が嬉しいのです。
毎日喜んでいるので、特に喜びの感情が湧き出るほど、ストレスもたまっていません。
好きなことばかりをしているため、毎日が嬉しくて喜びなのです。
大喜びは、我慢をしてきた人が、ようやく達成できたときに自然と出る動きです。
つらいけど我慢に我慢を重ね、ようやく乗り越えて達成できたときに感じることです。
大学受験が良い例です。
大学受験で合格したときに大喜びができるのは「合格した」という喜びだけではありません。
勉強という苦しみからやっと解放されたという嬉しさがこみ上げてくるからです。
嫌いなことを長期間にわたって我慢しているため、解放されたとき、飛び上がるほど喜んでしまうのです。
「やった。つらい受験勉強からやっと解放される」と思い、大喜びしてしまいます。
普段から喜ぶことがないので、我慢から解放されたとき、大きく喜んでしまうのです。
もし、勉強好きの人なら、合格したときだけでなく、勉強の最中から、喜んでいます。
テストの結果ができたときだけでなく、勉強そのものに喜びを感じるはずです。
走りきったときにだけ、大喜びをするのではなく、走ることそのものを喜びにすればいいのです。
ゴールだけを喜びにするのではなく、プロセスそのものを喜びにしましょう。