私を陰で支えてくれた存在の人に、今、付き合っている彼女を外すことはできません。
彼女は楽観的な考えの持ち主で、あまり物事を深く考えない性格です。
「なぜ空は青いんだろう」と考える私を横に「青いから青いんだよ」と単純でありながら、前向きに考えてしまう性格です。
ささいなことに深刻に考える私とは対照的ですが、だからこそ、ちょうどよかったのでしょう。
新しく本を書いて「本書いたよ。読んだ? 感想は?」と聞きます。
内心、私はどきどきしています。
「もしかしたら、何か指摘されるのではないか」
「何か批判されるのではないか」
ちょっとびくびくしながら聞きます。
しかし、そんな不安を一掃してくれる言葉を、いつもかけてくれます。
「うん、いいと思うよ」
彼女が本の批判をするということは、これまで一度もありませんでした。
何か1つでもいいところを褒めてくれ、それを聞いて私もほっとしていた。
この繰り返しによって、たくさんの本を書き進めていけたというのは、過言ではありません。
時には大胆に書いたり、誰も書かないような内容を書いたりしたときにも、同じように認めてくれたときには、安心してしまいます。
もしこんなとき「これはダメだよ」「こういうことは、書かないほうがいいよ」と言われていたら、今の私はいないことでしょう。
書くことが怖くなり、何も書けなくなります。
「リアクション」は、思ったより大切です。
「いいよ」と言われるか、それとも「こんなんじゃダメだ」と言われるかは、その人の人生さえも曲げてしまう力があります。
HAPPY LIFESTYLEには登場していませんが、舞台裏ではお世話になっている存在なのです。