あなたが生まれてきた理由は何でしょうか。
あらかじめ理由があって、あなたはこの世に誕生してきたのでしょうか。
神様は、あなただけに、特別に理由を与えて、この世に生まれてきたのでしょうか。
いいえ、意味があって生まれてきたわけではありません。
真実から言ってしまえば「ただ、そこに、生まれた」だけです。
ただ、誕生してきたのです。
もし本当に生きる意味があるなら、みんな生きることには苦労はしません。
自分は何を、いつどれくらい、何のためにするべきかが、すぐわかるはずです。
それがわからないから、生きることに苦しみ、もがいているのです。
生きる目的がないのは、意味があって生まれてきたわけではなく、ただ生まれてきただけだからです。
理由や意味があって生まれたわけではなく、ただ生まれてきたのですから、理由なんてあるはずがありません。
なのに「自分には生まれてきた理由がきっとあるはず」と思うから、矛盾ができてしまいます。
世界の宗教は、本当の意味があって生まれてきたわけではない人類に、意味があると思われるように教えを説いています。
本当はどの宗教も「生まれてきた意味はない」ということを知っています。
ですが、そんなことをダイレクトに言ってしまえば、余計に人を迷わせることになります。
それぞれの宗教が、都合のいいように意味を作り「あなたはこのために生まれたのです」と暗示をかけ、迷える人を助けています。
しかし、結局は「生まれてきた意味はない」という真実と向き合わなければ、本当の真実も見えてきません。
太陽を見てみましょう。
太陽は、何か理由があって生まれたでしょうか。
いいえ、ただ太陽は宇宙の流れによって誕生しただけです。
太陽ができて、後から地球ができ、人間が生まれたのです。
太陽のおかげで地球が誕生し、人類が誕生しましたが、人類のためにわざわざ誕生したわけではありません。
太陽が誕生し、その結果、地球ができて、人類が誕生しただけです。
意味があってそうなったのではなく、宇宙という法則にのっとって「ただそうなっただけ」です。
すべての存在に、生まれてきた理由はありません。
しかし「自分には生まれてきた意味がある」と強く信じ、探しているから、苦労をしてしまうのです。
生まれてきた理由など初めからないから、見つかるわけがないのです。
「それじゃあ、生きている意味がないじゃないか」
先ほどから言っているではありませんか。
「生きている意味はない」と。
あなたが今死んでしまっても、地球の運行に何の影響もなく、太陽に何か影響を与えるわけでもありません。
個人には問題でも、宇宙全体では、まったく問題ではないのです。
「おいおい、生きていることって、そんなちっぽけなことなの」
「何だか生きる気力がなくなった」
「生きている意味がなければ、どうすればいいのか」
さあ、きましたね。
その言葉を待っていました。
では、ここからが本題です。
大切なお話は、これからです。
私がお伝えしたい内容は、ここからが本題です。
生きている意味があって生まれてきたわけではありません。
太陽はあなたのために光り輝いているわけでなく、光り輝いている太陽のおかげで勝手に地球が誕生して、次に人類が誕生しました。
人生は、あなたに何かを与えるわけではありません。
あなたが人生に与えるのです。
もともと、人生はあなたに何かを与えようとしているわけではありません。
先ほどから話しているとおり、生まれてきた理由など特別ないのですから。
私はこのサイトを運営しているかたわら、お客さまから「自分探しをしています」というお手紙をよくいただきます。
「自分には、何か生きる理由があって生まれてきたはず。でもそれが見つかりません」
一生懸命に、自分探しをしているようです。
しかし、そういう人に限って、幸せを見つけることはできず、いつまで経っても幸せにはなれません。
最初から人生に意味はないのですから、見つかるわけがないのです。
宝がないのに、宝探しをしているようなものです。
エンドレスになります。
探すものではありません。
自分で決めるのです。
自分勝手に決めて、行動していい。
あなたが人生に対して、意味を与えるのです。
生きている意味はないから、生きている意味を自分で作るのです。
あなたの人生にタイトルがあって、誕生してきたわけではありません。
だからあなたが自分で自分の生き方、人生に、タイトルをつけるのです。
すると、そこから物語が始まります。
タイトルがなければ、単なるやりとりにすぎませんが、タイトルがついた瞬間からそれはドラマになります。
「人生にあなたが意味を与えること」
これがまず、あなたがしなければならない大切な仕事なのです。