相手と相性が合うかどうかの中心となる基準は、話が合うかどうかです。
話が合うことは、すべてが合っていると言っても過言ではありません。
コミュニケーションには、趣味や好みや考え方、価値観も一緒に含まれているからです。
話が合うことは、趣味や好みや考え方、価値観も同じく合っているわけです。
話し上手でありながら聞き上手な人は、それだけたくさんの考え方や価値観を持っています。
知らないから聞いているのではなく、知っているから聞くことができるのです。
1つの考え方に執着せず、いろいろな考えや価値観を臨機応変に使い分けているため、いろいろな人と話を合わせることができます。
私は話をしていると、相手がどれだけたくさんの価値観を持っているかがわかってしまいます。
特別に練習をしたわけでも、そうしようと努力をしたわけでもありません。
私はたくさんの本を読むことで、著者の考えや価値観に触れることができました。
「こんな考えもある。あんな価値観もある」というふうに、どんどんと理解の幅が広がってしまったのです。
話をし始めてまもなく「この人は勉強しているな」ということが直感的にわかってしまいます。
大きな理解や幅広い価値観を持っていることが感じられる背景には、膨大な勉強量や経験量が感じられるからです。
多くの経験を積み、たくさんの本を読んでいると、必ず理解と価値観の幅が広がります。
結果として怒りにくく、いろいろな人のいろいろな話が理解できるようになります。
いろいろなジャンルにわたってコミュニケーションが取れるようになるのです。