「最悪」という言葉を軽い気持ちで使う人がいます。
「雨が降ってる。最悪!」
「服に汚れが付いちゃった。最悪!」
「上司から残業を頼まれた。最悪!」
言わんとしていることはわかるのです。
本人としては嫌な気持ちや残念な気持ちの表現として使っているのでしょう。
「困った!」「がっかりだ!」「運が悪い!」という意味で使っているのでしょう。
人間ですから嘆きたいときがあるのは当然のことです。
よくある日常会話のワンフレーズですが、実はここに落とし穴があります。
最悪には、強いネガティブな意味があります。
最悪とは、言葉のとおり「最も悪い状態」ということです。
それ以上悪い状態はないことを意味します。
自分が発した言葉を自分が聞くことになるため、日頃から「最悪、最悪」と言っていると、嫌な気分が増長されます。
周りの人も、最悪という言葉を聞かされると、嫌な気持ちになったりパワーを奪われたりするでしょう。
「あの人の近くにいるとなんだか疲れる」ということになり、距離を置かれます。
言えば言うほど自分を不快にさせることになり、嫌な空気を広げることにもなり、さらなる悪運を招くことになるのです。
「最悪」という口癖があるなら、見直しをおすすめします。
つらいことがあって嘆きたいときは「困った」「参った」「ついてない」といった優しい表現に言い換えておくのが無難です。
積極的に使ったほうがいい言葉があります。
「最高」という一言です。
最高とは、言葉のとおり「最も良い状態」ということです。
言葉の意味のまま考えると、一番良いときに限定されてめったに使えないはずですが、遠慮はいりません。
最高は褒め言葉です。
「実に良い!」「素晴らしい!」という意味があります。
最高という言葉はポジティブな意味があるので、どんどん積極的に使ってかまいません。
「この料理、おいしいね。最高だね!」
「仕事は素晴らしい。最高だね!」
「最高に嬉しい!」
「ここに来ると癒やされるなあ。最高にリラックスできる!」
「素晴らしい風景だね。最高の眺めだね!」
最高は、言いすぎて困ることはありません。
「最高」という言葉を口にすると、自分で自分にポジティブなニュアンスを言い聞かせることになります。
言えば言うほど、元気やパワーが出ます。
喜びや感動がアップして、明るい雰囲気も広がります。
ポジティブな言葉なので、そばで聞いている人も明るい気持ちになったり元気やパワーをもらえたりします。
最高は、幸運を招く魔法の言葉なのです。