自分の意見を述べたところ、否定されることがあります。
「それは違うよ」
「賛同できない」
「納得できません」
このとき「意見を否定された!」と感情的になる人がいます。
たしかに相手から「ノー」を突きつけられるのは、気持ちがいいものではありません。
大なり小なりストレスを感じるもの。
意見を否定されると、自分まで否定されたように感じることもあるでしょう。
特に厳しい言葉でストレートに否定されると、攻撃されたように感じて、頭に血が上る人もいるはずです。
しかし「意見を否定された」という考え方はよくありません。
意見を否定されたときの考え方を改めてください。
「意見を否定された」と考えるのではありません。
「自分とは違う意見」と考えましょう。
意見を否定されたとき、ネガティブに受け止めないでください。
意見を否定されても、否定的に受け止めないでください。
「自分とは違う意見」というだけのことです。
相手は攻撃するつもりで言っているわけではありません。
あなたを否定しているわけでもなければ、あなたを恨んでいるわけでもありません。
自分の意見がすべて正しいと思わないことです。
人によって価値観は違うのですから、考え方もそれぞれです。
意見がすれ違うことも当然あります。
意見を否定されたとき「意見を否定された」と考えるのではありません。
「自分とは違う意見」と考えましょう。
冷静な気持ちを取り戻せます。
落ち着いて考えることができるようになります。
客観的な目を持って落ち着いて考えれば、感情的になることもありません。
素直にうなずけ、すんなり飲み込めるのです。
人とのコミュニケーションでは、自分とは違う意見と接することがあるものです。
大切なのは「自分とは違う意見と接したときの対応」です。
「不愉快だ」と眉間にしわを寄せてスルーするのではありません。
「なるほど」とうなずいて吸収しましょう。
自分とは違う意見は、あなたの視野を広げるために役立ちます。
むしろ異なる意見と接することができたことを「貴重な機会」と捉え、感謝することです。
「へえ、面白い意見ですね」
「なるほど、そういう考え方もできますね」
「いいですね、参考にさせていただきます」
意見を否定されても「自分とは違う意見」と思えば、不思議と受け入れられるようになります。
納得して聞けるようになり、思考の幅が広がります。
思考の幅を広げることは、自分の器を大きくすることと同じです。
否定的な意見を言われることが、学びの機会になります。
あなたの中に新しい色が取り込まれることで、考え方が洗練されるのです。