猫背は、直したほうがいいのは間違いありません。
どれだけ顔立ちが良かろうと、どれだけファッションが洗練されていようと、猫背だとすべての魅力が帳消しです。
誰が見ても、猫背は美しくありません。
伸びた背筋がかっこいいことはありますが、猫背がかっこいいということはありません。
猫背で忘れてならないのは、健康面への悪影響です。
背中がCの字になっていると、背筋に無理な負荷がかかって疲れやすくなります。
血行が悪くなり、新陳代謝の低下を招きます。
猫背が長期にわたると、腰痛の原因にもなるため、きちんと治しておくに越したことはありません。
猫背は、外見面だけでなく健康面にも影響するため、治しておくのが賢明です。
「猫背が治りません。気を抜くと、すぐ背中が元に戻ります」
なかなか猫背が治らなくて嘆く人がいます。
背筋を伸ばしてしばらく美しい姿勢を維持できていても、気を抜くと再び背中が曲がって猫背に戻ってしまう。
意識して背筋を伸ばしてはまた元に戻り、意識して背筋を伸ばしてはまた元に戻るという繰り返し。
少し油断すると「もう一生猫背は治らないのかな」と思ってしまうところでしょう。
もちろんけがや病気などの影響で背筋を伸ばせない事情があるなら別です。
背骨に異常があり、物理的に背筋を伸ばせないなら、猫背が治らないのも仕方ありません。
しかし、けがや病気などの事情がないにもかかわらず、猫背が治らないのは不思議な話です。
その人は、猫背が治らないのではありません。
治す気がないだけだけです。
「猫背が治らない」と嘆く人のほとんどは、治らないのではなく、治す気がないことに原因があります。
猫背は、本気になれば、必ず治せます。
イメージとしては「頭の上から糸で引っ張られているような姿勢」です。
緩やかなS字カーブを描くようにしながら、背骨の上に重心を置くようにしましょう。
このとき、少しだけ顎を引くと、見た目がぐっと良くなります。
背筋を伸ばすと疲れそうに思えますが、誤解です。
背筋が真っすぐになると、背筋への負荷が軽くなるため、一転して疲れにくくなります。
きちんと背筋の傾きを解消できれば、むしろまっすぐに伸ばしているほうが楽になります。
忘れやすいなら、意識しやすくなる工夫をしてください。
たとえば、注意の言葉を紙に書いて壁に貼ったり、スマホの待ち受け画面にしたりするといいでしょう。
注意喚起が自然と目に飛び込んでくるようにすれば、生活の中で自然と意識できるになります。
猫背とはいえ、結局のところ癖です。
癖の中身を変えるだけのこと。
猫背が癖になっているなら、ぴんと伸びた背筋も癖にできるはずです。
普段からぴんと伸びた背筋を意識して習慣にすれば、猫背は治ります。