健康に自信があって、健康診断を受けない人がいます。
「体に問題は何もないから、健康診断も必要ないだろう」
「健康的な生活を送っているから、健康診断を受けなくても大丈夫だよね」
「体調がいいから健康診断を受ける必要はないだろう。問題がないに決まっている」
たしかに違和感がなければ、健康に問題がないように思えるでしょう。
普段から食事や運動に気を遣い、健康的な生活を心がけていれば、健康を保ちやすくなります。
体調がよければ、健康診断の必要性を疑問に思う人もいるでしょう。
しかし、これは違うのです。
自己感覚や自己判断を頼りにするのはよくありません。
体調の良しあしと健康の良しあしは、別問題だからです。
体調に問題なくても、健康診断を受けたところ、何らかの異常が見つかるのはよくあることです。
高血圧や高コレステロールが見つかることは、珍しくありません。
普段から食事や運動に注意していても、何らかの異常が見つかり、再検査が必要になることもあります。
自覚症状のない病気もあります。
たとえば、すい臓や肝臓に関する病気です。
すい臓や肝臓は別名「沈黙の臓器」と呼ばれています。
すい臓や肝臓は、悪化の初期段階ではほとんど症状がないため、なかなか自覚が難しい現実があります。
自覚症状が出始めたときは、かなり進行している状態です。
すでに手遅れという可能性もゼロではありません。
こうしたケースがあることから、感覚だけで判断するのはよくありません。
体調の良しあしと健康の良しあしは、別問題です。
体調に問題なくても、体が悲鳴を上げていることがあるのです。
年に一度は健康診断を受けましょう。
体調の良しあしにかかわらず、健康診断は毎年受けるのがベストです。
健康診断を受ければ、体の状態が「数字」でわかります。
健康診断の結果は、少なくとも受けた時点の状態を正しく表しているものです。
検査を受けてから結果を受け取るまでに時間差はありますが、少なくとも1カ月以内には受け取れるでしょう。
自己判断とは違い、外部の専門機関による検査であるため、信用できる結果です。
自己感覚だけを頼りにするのはよくありません。
健康診断では、感覚や雰囲気だけではわからないことがわかります。
普段から謙虚を心がけているなら、態度や振る舞いだけでなく、健康にも意識を向けてください。
年に一度でいいのです。
体調の良しあしにかかわらず、年に一度は健康診断を受けましょう。
健康診断の受診も、謙虚の1つです。