高尚な人間を目指そうとしていませんか。
もちろん高尚な人間を目指すのは素晴らしいことです。
高尚な人間を目指せば、周りから注目されるでしょう。
「素晴らしい」「かっこいい」「ほれぼれする」と称賛されるに違いありません。
人は誰でも「褒められたい」「認められたい」という承認欲求があります。
夢を叶えるためにも、高尚な人間を目指そうとしている人も多いのではないでしょうか。
ここで注意したいことがあります。
最初から高尚な人間を目指すのは大変です。
高尚な人間になるのは、言うのは簡単でも、実現は困難です。
文化的・芸術的な学問を身につけなければいけません。
マナーや礼儀作法をしっかり身につけなければいけません。
心と精神を磨き、人間性を高めなければいけません。
人生経験を積み重ね、多くの困難を乗り越え、人格を磨かなければいけません。
時間もかかり、労力も必要です。
センスもタイミングも要求されます。
高尚な人間を目指すのはいいですが、いきなり最初から目指すには難易度が高すぎます。
必ずうまくいくとは限らず、報われないこともあります。
挫折を招くリスクが高くなります。
高尚な人間を目指すのもいいですが、もっと先に心がけたいことがあります。
まず低俗な人間を避けるのです。
つまり「加点を狙うより減点を避ける」ということです。
人は、快より不快の感情に敏感です。
快の感情は一時的ですが、不快の感情は記憶に深く長く残ります。
どれだけ行為が素晴らしくても、低俗な行為が目立つと、台無しです。
いったん評判や信用を落とすと、取り戻すのに時間がかかります。
場合によっては、取り戻せない可能性もゼロではありません。
そのため、高尚な人間を目指すより、低俗な人間を避けることから始めるのが得策です。
実際のところ、低俗な人間さえ避けることができれば、十分な合格ラインです。
1人の人間として、恥じることなく、堂々と胸を張って生きていけます。
低俗な行為を避けて、余裕ができれば、次に高尚な行為を目指していけばいいでしょう。
高尚な人間を目指すより、低俗な人間を避けましょう。
減点を避けることから始めたほうが、余計なトラブルを防げます。
高尚に向かうレベルアップもスムーズになるのです。