言うことがころころ変わる人がいます。
言っていることが、前に言ったことと違っています。
もちろん言うことが、1回や2回変わるくらいならいいのです。
自分の考えを公言して、いろいろなことを学んでいくうち、自分の過ちに気づくことがあります。
「あのときの自分は間違いだった」
素直に自分の考えを改めることはあります。
成長過程の中で自分の考えが変わったり改まったりするのは普通にあることです。
しかし、たびたび言うことがころころ変わるとなると、さすがに違和感を覚えるでしょう。
言うことがころころ変わる人は信用できません。
「自分の軸がぶれている」「気分屋なのかな」「本当の意見は何?」と首をかしげるはずです。
言うことがころころ変われば変わるほど不信感が生じて、信用の低下につながります。
その場の思いつきで適当に話しているような印象を受け、発言全体に信用ができなくなります。
「今言っていることもしばらくするとまた変わるのではないか」と疑う気持ちになるはずです。
信用問題に発展して、その人と約束するのが怖くなるでしょう。
では、言うことがころころ変わる人に褒めるところが1つもないかというと、そうではありません。
言うことがころころ変わる人にも、見習う点があります。
それは「頭の柔らかさ」です。
言うことがころころ変わるのは、頭が柔らかい証拠です。
1つの考えに固執せず、さっと別の考え方に変わる柔軟さがあります。
言うことがころころ変わるのはよくありませんが、少なくとも頭の柔らかさだけは評価できます。
見習う点として価値があるでしょう。
頭が柔らかいことは素晴らしい。
言うことがころころ変わる人を批判するのは簡単ですが、そんな人にも学ぶべき点があることに気づくことです。
別の可能性として考えられるのは「考えを改める行為が短時間で何度も行われている」ということです。
人間は、間違える生き物です。
間違えたことがない人はいません。
生きていれば、考えを改めることが必ずあります。
4回も5回も言っていることがころころ変わるのは、考えを改める行為が短時間で何度も行われている可能性があります。
言うことがころころ変わっているように見えても、実際はすさまじい勢いで成長している可能性もゼロではありません。
その人の発言内容に注意を向けてください。
行き当たりばったりの発言ではなく、そこに「思考の発展」が感じられるなら、当てはまっている可能性が大です。
どんどん思考の改善が行われているので、その人には将来性があるといえるでしょう。
ころころ考えが変わる人がいたとき、ただ見下すのではなく、頭の柔らかさだけは見習ってください。
「あの人は言うことがころころ変わるけど、頭の柔らかさに関しては一流だね」と思えばいいのです。
また、考えを改める行為が短時間で何度も行われている可能性も考慮しておくといいでしょう。
見習うことがあるなら、素直に見習うべきです。
リスペクトは人間関係の大事な要素です。
リスペクトできる点が1つでもあれば、人間関係はスムーズにいきます。