私たちは味を楽しむとき「味わう」と表現します。
「肉を味わう」
「コーヒーを味わう」
「デザートを味わう」
味わう姿勢には、食べ物の味をしっかり感じ取る様子があります。
もちろん味わうという姿勢もいいのですが、食生活を豊かにするならここにポイントがあります。
さらに高い意識を心がけたい。
それが「味わわせていただく」という姿勢です。
「味わわせていただく」という姿勢になれば、自然と謙虚な気持ちが出てくるはずです。
物腰を低く考えることで、当たり前のように感じていた味がいつもより奥深く感じられます。
普通に食べることが幸せなことに感じられるようになります。
一口一口の味が感動的になるでしょう。
感謝の気持ちも強くなり、より味を楽しめるようになります。
食べることは、命をいただくことです。
命をいただくのですから、味わうより味わわせていただくと考えるほうが適切です。
命に対する敬意と感謝の気持ちがよりいっそう強くなります。
「味わわせていただく」という姿勢を身につけることです。
「味わう」から「味わわせていただく」という姿勢に切り替えてください。
「味わう」もいいですが「味わわせていただく」のはもっといい。
心の在り方を変えるだけで、食べ方も洗練され、味わい方がレベルアップします。
食べられるだけでありがたいことだと感謝できます。
普通の味であっても、しっかり味わえます。
平凡な食事も、しみじみ感じるようになるでしょう。
食に対して謙虚な姿勢を持つことで、よりおいしくいただけるようになります。
手を合わせて「いただきます」と言うとき「命をいただきます」だけでなく「味わわせていただきます」と意味も含めることです。
頭を下げながら言えばさらに効果的です。
味わわせていただくと考えれば、食の神様もにっこりします。
「謙虚な姿勢で素晴らしいですね」とほほ笑んでくれるでしょう。
「味わわせていただく」は、感謝の心と謙虚な気持ちを忘れないための大切な姿勢です。