後回しをしそうになったとき、こう考えてください。
「後悔することになるかもしれない」と。
後回しにできることがあるでしょう。
今すぐやらなくてもいいことがあるでしょう。
忙しいときや疲れているときは、おっくうな気持ちがあって、後回しにしたい誘惑に駆られます。
「別に今すぐしなくてもいいよね。後からすればいいよね」と思ってしまうもの。
しかし、この油断が、後から大きな間違いだったと思い知らされることになるでしょう。
後回しにするとろくなことになりません。
後回しにするとどうなるか。
何らかの不都合が生じて、思うようにいかない事態が発生します。
壊れているかもしれません。
忘れているかもしれません。
相手がいなくなっているかもしれません。
相手の気が変わっているかもしれません。
チャンスがなくなっているかもしれません。
タイミングが悪くなっているかもしれません。
なぜそうなるのかはわかりません。
「人生はそういうもの」と思ってください。
明日までに書類をプリントアウトしなければいけない場面があるとします。
「今日は疲れたから、明日の朝一でプリントアウトしよう」と油断するときがあるでしょう。
ところが翌日になると、コピー機が壊れていて焦ることがあります。
上司に報告しなければいけないものがあるとします。
「急がなくてもいいよね。明日、朝一で上司に報告すればいいだろう」と、その日は帰宅します。
ところが翌日になると、報告のことをすっかり忘れていて、上司からこっぴどく叱られることになります。
同僚に相談しなければいけないことがあるとします。
ところが翌日、その同僚は急な体調不良でお休みになる。
相談ができないため、仕事を前に進めることができない事態になります。
シンプルに「後回しにする=トラブルを増やす」と考えて差し支えありません。
「後回しにすると、ろくなことにならない」
これは人生の法則です。
後回しにすると、思いもよらない変化球が飛んできます。
「そうきたか」と驚かされるトラブルが発生して、スムーズな進行を妨げられます。
神様からいたずらをされているかのようです。
「不思議な力が働いているのか」と思ってしまいます。
もちろん後回しにすることでプラスに働くこともありますが、まれです。
現実では、プラスよりマイナスに働くほうが圧倒的に多い。
人生では「後回しにする=マイナスに働く」という法則が働いています。
「こんなことなら、すぐ取りかかっておくべきだった。昨日のうちに終わらせておくべきだった」
後回しをしてしまったことに後悔するのです。
後回しにするのではありません。
前倒しにするのです。
都合が悪い場合を除いて、常に前倒しが正解です。
前倒しを心がけてください。
今日できることは今日中に行いましょう。
今できることは今すぐ取りかかりましょう。
印刷しておくものがあるなら、今日中に印刷しておきましょう。
報告しておくことがあるなら、今すぐ報告しておきましょう。
相談しておくことがあるなら、なるべく早く相談することです。
「前倒ししすぎてしまった」と思うくらいでいいのです。
前倒しをすれば、スケジュールの進行が早くなります。
前倒しにすると、運もよくなります。
勢いが生まれたり、意欲や熱意を表現しやすくなったりなど、運を引き寄せる力が強くなるのです。