保身の嘘はいけません。
保身の嘘は「相手のため」ではなく「自分のため」が前提になっています。
保身の嘘は、自分の利益しか考えていません。
相手をおとしめることになり、時には相手を騙すことになります。
ばれると、トラブルに発展します。
いったん嘘をつくと、そこからが大変です。
つじつまを合わせるために、別の嘘をつかなければいけなくなります。
つじつまを合わせるため、さらに別の嘘をつかなければいけなくなります。
二重も三重も嘘を重ねることになります。
頭の中がごちゃごちゃして話がもつれてきます。
どこかで話のつじつまが合わなくなって、いずればれることになります。
保身の嘘は、いずれ必ずばれるものと決まっています。
嘘は、ばれたときが大変です。
評価と信用が一気に落ちます。
ゼロになるのではありません。
マイナスになるのです。
「自分のことしか考えていない」と思われ、悪印象につながります。
「そんなつもりはありません」と謝っても、相手は「騙された」と感じます。
「嘘がばれても、謝れば済むだろう」
そう思っているなら誤解です。
相手は許してくれても、信用は回復できません。
「気にしないでください」と言ってくれたとしても、嘘をついた事実は変わりません。
いったん落ちた信用は、なかなか回復できず、膨大な時間がかかります。
普段から保身の嘘をついている人は、スムーズな人間関係を送れません。
何を言っても「本当だろうか」「また嘘をついているのではないか」と疑われることになり、ぎくしゃくします。
保身の嘘は後悔するのです。
基本的に嘘はいけません。
では、どんな嘘もいけないかというと、そうではありません。
思いやりの嘘ならいいのです。
思いやりの嘘とは、相手のためになるような嘘です。
愛のある嘘には「優しさ」と「ぬくもり」があります。
偽りの発言であっても、そこには「愛」が感じられます。
思いやりの嘘によって、心が救われたり人生に希望が持てたりします。
思いやりの嘘は、ばれても不快にさせることはありません。
相手は「私のために嘘をついてくれたのですね」と喜び、優しい気持ちになってくれるでしょう。