私たちは「物質的な豊かさ」を追い求める傾向があります。
物質的なものは、はっきり目で確認できます。
見えたり触れたりできるので、手に入れた実感も湧きます。
物質的なものは、豊かさを実感しやすいため、追い求める傾向があります。
ここに注意点があります。
たしかに物質的なものは、豊かさの基本であり、象徴です。
物質的な豊かさは、手に入れた瞬間、心が満たされます。
欲しいものを手に入れて「嬉しい!」と舞い上がります。
満足感と幸福感でいっぱいになれば、世の中まで輝いて見えるでしょう。
しかし、しばらく時間が経つと、事情が変わります。
物質的な豊かさは、すぐ慣れてしまうのです。
物質的な豊かさは、一時的な満足は得られても、深い満足は得られません。
物には心がありません。
形や重みはあっても、人のような心の温かみがありません。
興奮が冷めていくにつれ、慣れて当たり前になってきて、最初にあった満足感と幸福感が消えます。
物質には「スペースを占有する」というデメリットがあります。
物質的な豊かさを追い求めると、部屋がどんどん物で埋め尽くされていくでしょう。
物が増えるにつれて、掃除や維持管理の手間暇がかかります。
生活自体が重くなって、フットワークも悪くなります。
物を買えば買うほど出費も増えてしまい、なかなかお金も貯まりません。
不可解な空回りにも悩まされます。
お金が出て行くばかりで、なかなか幸せになれません。
幸せになれるどころか、かえって不幸が増すことも少なくありません。
一時的に心の穴が埋まっても、しばらくたてば再び穴が開きます。
「こんなにたくさん物を持っているのに、どうして幸せになれないのだろう」
物質的豊かさを追い求めると、心で空回りするだけでなく、人生まで空回りしてしまいます。
物質的な豊かさを追い求めるから後悔するのです。
後悔しない生き方をするなら、物質的な豊かさを追い求めるのではありません。
精神的な豊かさを追い求めることです。
目に見えないものを大切にすることです。
本当に大切なものほど、目に見えません。
友情も愛情も、目に見えません。
満足感や幸福感も、目に見えません。
心の絆や思い出も、目に見えません。
本当に大切なものは、目で見るものではなく、心で感じるものです。
目に見えないものを大切にする習慣を持ってください。
友人を大切にして、友情を育みましょう。
家族や恋人を大切にして、愛情を育みましょう。
思い出をたくさん作って、心の宝物をたくさん作りましょう。
心を豊かにすることも忘れてなりません。
文学、音楽、映画、美術、演劇、ミュージカル。
一流作品に触れて、心が震えるほどたっぷり感動してください。
豊かな教養と感性を育んでいきましょう。
人は、心を持つ生き物です。
幸せを感じるのは、心です。
精神的な豊かさにフォーカスするから心が満たされ、心が満たされるから幸せを感じます。
幸せになりたいなら、精神的豊かさのために時間やお金を使っていきましょう。
心が豊かになっていけば、深い満足が得られ、本当の幸せを実感できます。
日常が輝いて見え、生きることが楽しくなり、長生きをしたくなります。
精神的な豊かさを追い求めれば、後悔することはありません。