後悔しない生き方をするなら、本番前に普段と違ったことをしないことです。
試験前、試合前、プレゼン前。
「ここ一番」という大切な場面の直前は、普段と違ったことをすることがあります。
本番前は不安や心配が大きくなるため、心的ストレスを解消させようと、何か特別なことをしたい気持ちになるもの。
あるいは、成功祈願の一環として、特別なことをしたい心理も働くでしょう。
しかし、本番直前に普段と違ったことをすると、逆効果になることが少なくありません。
普段と違ったことをすると「想定外」が起こる可能性が高くなるからです。
本番前夜、早めに就寝すると、普段と違った生活リズムになります。
深夜に目が覚めてしまい、そこから寝られなくなります。
十分な睡眠を取ろうと早めに就寝したつもりが、かえって寝不足を助長させることになるでしょう。
本番当日の朝、普段と違った朝食を取ると、体が驚きます。
体に合わない食べ物のため、気分が悪くなったり下痢を引き起こしたりすることが少なくありません。
何らかの異常を引き起こし、体調不良を招く可能性が高くなります。
本番前に普段と違ったことをすると、おかしなことになるでしょう。
「あんなことをするべきではなかった」
後から悔やむことになるのです。
本番前は、普段どおりを心がけましょう。
就寝時間も起床時間も、普段と同じにしましょう。
早めに就寝するなら「1時間の前倒し」が限界です。
1時間を超えると、完全に普段とは違う生活リズムになってしまい、思うように寝付けないことが多くなります。
十分な睡眠を確保したいなら、本番前夜ではなく、本番の1週間前から生活リズムを調整して、体を慣らしていきましょう。
普段から夜更かしが常態化しているなら、本番を機に正常な生活リズムを取り戻すのも1つの考え方です。
本番当日の朝も、普段と同じ朝食メニューをいただきましょう。
普段と同じものを食べたほうが、体の調子も普段どおりです。
仲間や先輩から、本番前の景気付けで差し入れをいただくこともあるでしょう。
「本番直前にこれを食べるといいよ」と勧められたら、厚意に報いたい気持ちが働くもの。
好意でいただいた食べ物なら、喜んで食べたい気持ちになるものですが、やはり注意が必要です。
気持ちだけ受け取ることにして、やはり本番直前に食べるのは控えておくのが無難です。
食べるなら、別のタイミングでこっそり食べるのがいいでしょう。
普段と同じにすることで、安定が手に入ります。
本番直前だからこそ、念には念を入れておきたい。
平凡かもしれませんが、普段どおりにすることが一番の本番対策です。