失敗を避けていませんか。
誰でも失敗はしたくないもの。
失敗すれば、恥をかき、評価を落とし、面目を失います。
できるだけ失敗することがないよう、安全な道を通って、無難な方法を選ぶでしょう。
失敗を避けたがるのは当然の人間心理ですが、ここに注意ポイントがあります。
失敗を避けてばかりではいけません。
失敗を避け続けていると、どうなるか。
失敗を知ることなく、未熟な大人になってしまいます。
大人になると、それだけ責任も大きくなります。
学生を終えて、社会に出て仕事を始めれば、責任から逃れることはできません。
失敗を知らないまま責任の伴う仕事を受け持つことになるでしょう。
失敗を知らずに責任ある仕事を受け持つことほど、怖いことはありません。
失敗したことがなければ、失敗したときの適切な対処やリカバリー方法がわかりません。
「どうしよう、どうしよう」とあたふたすることになるでしょう。
トラブルが発生したとき、いきなり大ダメージを食らうでしょう。
大金を失ったり、信用をなくしたり、借金を背負ったりなどです。
人間関係にひびを入れたり、大切な人を失ったりすることがあります。
時には取り返しのつかない事態に発展することも少なくありません。
取り返しのつかないことになってからでは遅い。
大人になってからの失敗は大規模になりやすく、ダメージも甚大です。
「こんなことなら早めに失敗をしておくべきだった」と後悔することになります。
後悔しない生き方をするなら、失敗を避けるのではありません。
早めに失敗しておくのです。
早めの失敗は、取り返しのつく範囲で済みます。
たとえば、お金の失敗です。
お金の失敗は、若いうちにしておくことです。
お金を貸すと、なかなか返ってこない現実を知ることになるでしょう。
お金を使いすぎると、後からどれだけ大変か実感できるでしょう。
衝動買いをすると、無駄な買い物になることを身にしみて実感するでしょう。
悪い話に騙されることで「うまい話はない」ということを身にしみて学べるでしょう。
お金の失敗も勉強です。
お金の失敗をすることで、金銭的なダメージは受けますが、実体験が伴った貴重な勉強ができます。
それは往々にして、学校では学べないことが多い。
大人になってからお金で失敗すると大けがになりますが、子どものうちなら、小さな擦り傷で済むでしょう。
お金の失敗をすると同時に「どうすれば防げるか」と知恵が働くようになります。
失敗から教訓を学ぶことで、少しずつお金の使い方がうまくなります。
お金に限ったことではありません。
仕事でも勉強でも人間関係でも恋愛でもスポーツでもそうです。
失敗するなら、早めにしておくほうがいい。
若いうちの失敗は叱られるだけで済みますが、大人になってからの失敗は叱られるだけでは済みません。
人やお金を失ったり、評価や信用を落としたり、責任を取らなければいけなくなったりなど、笑い事では済みません。
早めに失敗しておくことです。
遅かれ早かれ失敗するなら、早く経験しておくに越したことはありません。
若いうちに失敗すれば、大人になってから苦労しないで済みます。
若いうちであればあるほど、ダメージが小さくて済むので長期的に考えて楽です。
失敗は、早い者勝ちなのです。
失敗から学ぶことがあります。
失敗しないと学べないこともあるでしょう。
失敗をしなければ、学ぶ機会を失うことになります。
失敗は、成長の起爆剤です。
失敗しなくても成長できますが、失敗したほうが痛みが伴うため早く成長できます。
人は、痛みを感じると、必死になります。
「二度と味わいたくない」と思い、すさまじい吸収力を発揮します。
失敗するから悪い点に気づけ、反省することで早く成長ができます。
早めに失敗しておけば、小さな失敗で済ませられます。
若いうちの失敗は、痛みはあっても笑い飛ばせる程度です。
そのときは痛くても、後になって「あのときの失敗のおかげ」と感謝できる日がやってきます。
早めに失敗しておけば後悔しないのです。