トラブルが起こったとき、人の思考パターンは2つに分かれます。
他責思考とは、トラブルの原因を他に向ける考え方のことをいいます。
自責思考とは、トラブルの原因を自分に向ける考え方のことをいいます。
響きはそっくりですが、まったく似て非なるものです。
成功できない人は、他責思考です。
トラブルが起こったとき、他の責任にします。
たとえ自分に非があっても、他の責任にしようとするのが特徴です。
遅刻したときは、電車やバスの遅延のせいにします。
仕事でミスをしたときは、機械の調子が悪かったせいにします。
企画が通らなければ、理解のない上司のせいにします。
なかなか給料が上がらなかったら、景気や会社が悪いせいにします。
他責思考になっていると、自分を省みることがありません。
悪いところがあっても改善されず、同じ過ちを繰り返すばかりになります。
進歩も成長もしない人に成長はないのです。
成功するためには、自責思考が大切です。
成功する人はトラブルが起きた際、他の責任にするのではなく、自分の責任と考えてきちんと改めようとします。
たとえ自分に非がなくても「自分にも悪いところがあったかもしれない」と考え、自分の行いを振り返ろうとします。
遅刻したときは「早めに家を出なかった自分が悪い。目覚ましの時間を10分早めよう」と考え、次から早めの出社を心がけます。
ミスをしたときも「取り組み方に漏れがあった。次からこんな対策を立てておこう」と考え、過去の失敗を生かそうとします。
企画が通らなかったときも「メッセージ性が弱かったのかな。次はここを工夫しよう」と考え、改善に取りかかります。
なかなか給料が上がらなければ「まだまだ会社への貢献が足りない」と考え、会社の貢献につながる仕事ぶりを意識します。
成功できる人は、たとえ詐欺師に騙されたとしても「自分に原因がある。見抜けなかった自分が悪い」と考えます。
一見すると自分が悪くないようなことも「自分の責任」と考えるところがあります。
「安易に話を聞いてしまった自分が悪い。今度からは無視を貫こう」
「騙しやすい雰囲気が出ていたのかもしれない。自分の態度や外見を見直すことにしよう」
「騙されて失ったお金は仕方ない。授業料として考えよう」
騙されたときまで自分の責任と考えるのは度が過ぎているように思えますが、こういった姿勢が進歩や成長につながります。
自責思考は、成功法則の基本です。
人を変えるのはコントロールが難しいですが、自分を変えるのは自分次第です。
自分に原因があると考えるから、改善することができ、成長していけます。
自分の責任と考えるから、反省と改善が繰り返され、PDCAサイクルがスムーズになり、結果として成功していくのです。
あなたは他責思考・自責思考のどちらですか。
成功に無関心ならどちらでも自由ですが、成功したいなら自責思考の一択です。
他責思考でさえない人生を送っていても諦めることはありません。
考え方は幸い、後天的な要素です。
あなたが今すぐ自責思考になれば、今すぐ成功体質に生まれ変わります。
今すぐ心を入れ替えて新しい自分に生まれ変わってください。
必ず素晴らしい未来が切り開けます。