混雑した銀行や郵便局では「順番待ち」があります。
すんなり窓口に行けることもありますが、スムーズにいかないことも多い。
特に混み合う時間帯は、順番待ちが当たり前で、しばらく待たされることになるでしょう。
順番待ちをする人が多ければ多いほど、長く待たされることになります。
発券機から整理券を取って、自分の番になるまで待ちます。
発券機を見ると「○○人待ち」という表示があります。
このとき、順番待ちをする人が多いと、待たされる時間も長くなるので、げんなりします。
たとえば「ただ今10人待ちです」という表示があると「これは時間がかかりそうだな」と思うはずです。
ところが、しばらく待っていると「あること」に気づきます。
番号を呼ばれても、現れない人がいるのです。
どうやら整理券だけ取って、途中で帰ってしまった人がいるようです。
呼ばれて現れない理由は不明です。
整理券を取ったものの、不要の要件だと気づいたのかもしれません。
急ぎの用事を思い出し、そちらを優先したのかもしれません。
急におなかの調子が悪くなり、トイレに駆け込んでいるのかもしれません。
いずれにせよ、自分の出番が意外と早く回ってきます。
少し早めに順番が回ると「ラッキー」と思い、得をしたような気持ちになります。
10人待ちであっても、実際は「7人待ち」「8人待ち」と少なめで済むことが珍しくないのです。
これは、人生でも同じことです。
人生では、順番待ちをしなければいけない場面があります。
旅行の申し込み、入居の申し込み、イベントの申し込み。
「○○人待ちです」と言われると「待つのは嫌だな」と思い、諦めようか迷うところでしょう。
しかも順番待ちをする人がたくさんいると、ますますげんなりするでしょう。
しかし、順番待ちの人が大勢いても、どうか諦めないでください。
せっかくチャンスがあるにもかかわらず「順番を待つ人が多い」という理由だけで諦めるのはもったいないことです。
銀行や郵便局で整理券を取ったままいなくなる人がいるように、途中で早く自分の出番が回ってくることがあります。
たとえば、10人待ちなら、そのまま10人待ちと考えるのではなく、7人待ち・8人待ちなど少なめに見積もっていいでしょう。
100人待ちなら、75人待ちや85人待ちくらいになるかもしれません。
つまり「実際はそれより少ない」ということです。
このことを前もってわかっているかどうかで、生き方はずいぶん変わります。
じっと待たなければいけないと思っているなら誤解です。
人生の順番待ちは、銀行や郵便局の順番待ちとは違い、じっと待つ必要はありません。
別の仕事をしながら待っていれば、すぐ時間が過ぎるでしょう。
順番待ちで待ち時間がたっぷりあるなら、一仕事を終えることもできるはずです。
上手に暇をつぶしながら待っていれば、数日・数週間は、あっと言う間です。
自分の番が呼ばれたとき、仕事を中断すれば、スムーズにいけるでしょう。
根気よく待てる人になりましょう。
待つときには待たないと、得られるチャンスも得られません。
運は、待てる人に巡ってきます。
きちんと待てる人には、意外と早く自分の番が回ってくるのです。