「かっこつける生き方」と「かっこいい生き方」。
この2つの言葉を聞いて、どう感じるでしょうか。
それぞれ響きが似ているため、意味も同じように感じます。
どちらも「体裁を整える」「見栄えをよくする」という点は同じですが、ここが注意ポイントです。
「かっこつける生き方」と「かっこいい生き方」は、響きはそっくりでも、似て非なるもの。
実際は大きな違いがあるため、混同せず、それぞれ区別しましょう。
かっこつける生き方は、見栄や体裁にこだわる生き方のことをいいます。
弱みは隠して、見栄を張る。
「すごいだろ」と自慢をする。
実力がないのに、あるふりをする。
体裁を整えるために、ランクの高い衣類を身につける。
外見をよくすることに注意が向いて、内面を磨くことがおろそかになる。
かっこつける人には、虚栄心があって、周りからよく思われたい気持ちがあります。
人目を気にしているので、なかなか自由に生きられません。
見栄を気にしているので、余計な出費も多くなり、なかなかお金も貯まりません。
人前では頑張りますが、人のいないところではサボります。
無理にかっこつけたところで、見る人が見れば、その不自然な様子からすぐ見抜かれます。
かっこつける生き方をしていると、一時的にはよくても、いずれかっこ悪くなってしまいます。
かっこいい生き方とは、倫理や道徳を大切にした生き方のことをいいます。
人道に反したことはしません。
正しい倫理観を持って、人として踏むべき道を大切にしています。
礼儀やマナーも大切にします。
守るべきことはきちんと守り、相手を不快にさせるような振る舞いは避けます。
大人や社会人としての振る舞いがあり、洗練されています。
愛情や思いやりを大切にして、人と接します。
納得できない意見であっても、相手の意見を尊重して、できる限り受け入れます。
困っている人がいれば、できる範囲で助けます。
常に勉強をしていて、自分を高めることをしています。
できないことがあっても、できる方法を考えます。
うまくいかないことがあっても、簡単には諦めず、粘り強く取り組みます。
新しいことに挑戦するときは、弱気の心を吹き飛ばし、強気の心で立ち向かいます。
叶えたい夢があって、実現に向けて毎日こつこつ努力しています。
誘惑があっても理性で振り切り、つらいことがあっても根気で乗り越え、夢の実現に向かっています。
人の迷惑になるようなことは避け、心地よい人間関係の実現を心がけています。
たとえ合法であっても、倫理や道徳に反することはしません。
これが「倫理や道徳を大切にする」ということです。
そういう姿は、自然とかっこよくなります。
人間味にあふれる様子があるので、周りの人はほれぼれします。
かっこつけるつもりはなくても、正しい生き方を貫く姿勢があるため、結果としてかっこよくなっているのです。
あなたはどちらの生き方ですか。
かっこつける生き方ではなく、かっこいい生き方をすることです。
見栄や虚栄心のために動くのではなく、倫理や道徳を大切にした生き方をしましょう。
節度と良識のある行動を取って、人としての正しい生き方を貫くことが大切です。