いきなり失敗するのは、残念なことだと思っていませんか。
いいえ、違います。
失敗できることは、幸いなことです。
表向きは結果が出ていなくて残念に見えるかもしれませんが、誤解です。
1回目が失敗となるのは、非常に良いことであり、誠に正しい現実です。
いきなり成功してしまったら、そのときは良くても、後が大変です。
それは、単なるラッキーです。
正しい実力が反映されていません。
そこで調子に乗ると、てんぐになってしまいます。
1回目がうまくいっても、後から必ずしっぺい返しを食らいます。
本人の実力ではないので、すぐ化けの皮が剥がれます。
1回目のように、うまく成功できません。
そもそも実力がないので、2回目以降はうまくいかなくて四苦八苦します。
調子の乗った分だけ、崖から突き落とされ、落ち込むばかりになるのです。
まぐれを実力と勘違いすることほど恐ろしいことはありません。
成長にまぐれは必要ありません。
むしろ邪魔です。
テストのとき、まぐれで高得点を取ったら、自分の弱点がわかりにくくなると同じです。
勘違いしやすくなったり実力を把握しにくくなったりして遠回りをすることになります。
まぐれがあると、自分の能力を正しく把握できず、惑わされます。
最初は失敗しておくほうがいいのです。
1回目は何もわからない状態です。
経験も実力もゼロの1回目は、きちんと失敗で終わっておくのが正しい現実です。
それが普通です。
失敗をするから、てんぐにならないで済み、謙虚になれます。
手応えがわかったり弱点を把握できたりします。
悪いところがわかるから改善する楽しみと喜びが得られます。
ゲームでも強くなるために、たくさんの失敗を積み重ねていく必要がありますが、これは人生でも同じです。
仕事でも勉強でも、強く成長するためには、まず失敗が必要です。
いきなり失敗したら「これでよし!」と喜んでください。
同じことを繰り返さないよう、失敗から学びましょう。
失敗できるから改善ができます。
いきなり失敗するのは、幸いなことなのです。