上司やクライアントから依頼されて、アイデアを考えることがあります。
話を聞いているうちに、頼まれてもいないのに、アイデアが出ることもあります。
思いついたアイデアをどうするか。
それが、問題です。
思いついたアイデアは、黙っておく人もいるかもしれません。
「いちいち話す必要はないだろう」
「ありがた迷惑になるかもしれないから黙っておこう」
「頼まれてもいないのにアイデアを言うと、生意気に思われるのではないか」
せっかくアイデアが思いついても、さまざまな不安が頭をよぎり、無難に黙っておくこともあるでしょう。
もちろん時には場の雰囲気を大切にしなければいけないときもあります。
フォーマルな場面であり、余計な発言は慎んでおくのがいいでしょう。
上司の顔を立てるような場面なら、あえて控えたほうが得策です。
「聞かれたら話す」という姿勢も悪くありません。
しかし、消極的な姿勢では、せっかく思いついたアイデアがもったいない。
あなたがアイデアを持っていることは、アピールしないかぎり、誰もわかりません。
もしアイデアに自信があるなら、積極的にアピールしましょう。
「いいアイデアがあります。こんな工夫はいかがでしょうか」
雰囲気が許すかぎり、思いついたアイデアはどんどん積極的にアピールしたほうがいい。
「自慢になるから嫌だ」と思う人もいるかもしれませんが、誤解です。
聞かれてもいないのに、能力をアピールするのは不快感を与える原因になりますが、アイデアの場合は違います。
アイデアのアピールは、自慢にも迷惑にもなりません。
素晴らしいヒントが得られるのは、相手にとって得になります。
ヒントになり、視野も広がり、選択肢も増やせ、いいことずくめです。
良識のある人なら「いいアイデアですね!」と喜んでくれるに違いありません。
たとえアイデアが役立たなくても、頭を働かせてアイデアを考え、積極的にアピールする姿は好印象でしょう。
自信のあるアイデアなら、企業にアイデアを売り込んでみるのも悪くありません。
企業にとっても優れたアイデアは、大歓迎のはずです。
そのアイデアがヒントになって、特許や発明につながるかもしれません。
せっかく思いついたアイデアを、みすみす無駄にするのはもったいない。
自分のアイデアに自信があるなら、どんどんアピールしましょう。
「沈黙は金、雄弁は銀」という格言がありますが、アイデア発想に関しては違います。
アイデア発想では、雄弁こそ金です。
黙ったままにしているのは、相手を助けるだけでなく、自分が評価されるチャンスをみすみす逃しているようなもの。
アイデアに自信があるなら、余計な遠慮はせず、積極的にアピールしましょう。