アイデアを考えるうえで、注意しておきたい言葉があります。
「アイデアパーソンになっても、アイデアオタクになるな」です。
アイデアパーソンとは「次々アイデアを出す人」「秀逸なアイデアを考えつく人」のことをいいます。
私たちは、素晴らしいアイデアを出すため、アイデアパーソンになろうとします。
もちろんアイデアパーソンになるのはいいのです。
アイデアパーソンになれば、多くのアイデアを出せるようになるでしょう。
資料を集めたり、視野を広げたり、発想力を高めたりすることで、ひらめきやすい状態になります。
たくさんのアイデアを出していけば、その中から秀逸なアイデアを出していけるはずです。
いつでもどこでもアイデアが出せる人は、企画力や提案力につながるため、会社からも高く評価されます。
しかし、アイデアパーソンになるのはいいですが、アイデアオタクにならないように注意してください。
アイデアオタクとは「アイデア発想に熱中している人」のことをいいます。
アイデアオタクとは、アイデアを考えるだけで終わるのが特徴です。
形にすることがなく、その後の実行が伴っていません。
アイデアをたくさん出したことに満足して終わりです。
つまり、アイデア発想が目的になってしまっているのです。
どんなに秀逸なアイデアが出ても、それを形にして、生かさなければ意味がありません。
アイデアオタクは、アイデアを考えるだけで、その後の実行が伴いません。
アイデアが出たら、下手でもいいので形にして、生かすことです。
面白い物語が思いついたら、記事にして、人に読んでもらいましょう。
よいイメージが浮かんだら、絵を描いて、人に見てもらいましょう。
メロディーがひらめいたら、楽譜に起こして、人に聞いてもらいましょう。
企画にしたり、新商品につなげたり、プレゼンのネタにしたりします。
きちんと形にして生かすことまで取り組んでこそ、アイデアパーソンです。
結果として不毛に終わったとしても、行動する人が偉い。
アイデアを考えることは、通過点にすぎません。
本当に大切なのは、アイデアを考えた後にあります。
下手でも不器用でもいいので、形にすることです。
そしてきちんと公表して、生かしていきましょう。
自分の様子を振り返ってみてください。
アイデアパーソンになっても、アイデアオタクにならないよう注意してください。