メモの書き方は、頭の柔らかさに関係するポイントの1つです。
頭が柔らかい人は、きれいな字で整然としたメモを取るように思えますが、ここに誤解があります。
頭が固い人は「メモが整然として美しい」という特徴があります。
少しでも美しい字にしようと、ゆっくり丁寧に書こうとします。
少しでも見栄えをよくするため、レイアウトを気にしながら書こうとします。
頭の中できれいに見えるレイアウトをイメージしてから、書こうとする。
メモは、整然として美しくあることが素晴らしいと思っています。
メモが整然として美しければ、他人に見られても恥ずかしくありません。
メモの見栄えがよくなり、見やすくて読みやすくなるメリットがありますが、ここに落とし穴があります。
頭が固い人は、メモが整然として美しいメモを書くことに注意が向いています。
頭の中は「少しでも美しい字を書こう」「少しでも見栄えをよくしよう」という思いでいっぱいです。
そのため、メモは整然として美しいのですが、肝心のアイデア発想がおろそかになっています。
きれいな字でメモを書こうとすると、メモを書き留めるのが遅くなったり、漏れたりします。
レイアウトを考えているうちに、何を書こうとしていたのか忘れます。
整然として美しく書くことに全神経を向けているため、肝心のアイデアを膨らませる余裕がない。
結果として、アイデア発想を妨げてしまうのです。
では、頭が柔らかい人のノートはどうなのか。
頭が柔らかい人のメモは、ぐしゃぐしゃで汚い特徴があります。
頭が柔らかい人は、スピード重視でメモを取ります。
走り書き・殴り書きのような字ばかり。
ミミズのような字です。
「メモは、自分が読めれば十分」と考え、汚い字でも気にしません。
メモのレイアウトも気にしません。
思いついた順番に書き留めます。
ひらめきは一瞬です。
一瞬のひらめきを逃さないため、素早くメモを取ろうとしているため、必然的に字が汚くなります。
短時間で効率よくメモを取れるようになります。
そのため、一瞬のひらめきも確実に書き留めることができます。
メモを取る時間と労力を最小限に抑えている分だけ、考える余裕が生まれます。
結果として、クリエイティブに集中しやすくなり、アイデア発想がスムーズになるのです。
「メモを取る」という効果を最大限に発揮するなら、整然として美しいメモである必要はありません。
思考に集中するなら、むしろメモは、ぐしゃぐしゃで汚いほうがいい。
汚い字を恐れないでください。
見た目はぐしゃぐしゃで結構。
誰かにメモを見られて笑われても、何も気にすることはありません。
メモは、ぐしゃぐしゃで汚いほど、素晴らしいアイデアが生まれます。