トラブルがあったとき、相手を許すか許せないか。
ここが大切なポイントです。
人から不快なことをされるときがあります。
悪気のあることもあれば、悪気のないこともあります。
たとえば、傷つくことを言われると、むっとするでしょう。
怒りっぽい性格なら、ちょっとしたことで不快になり「許せない!」と思うでしょう。
ひどく腹立たしいことなら「絶対許さない!」と騒ぎ立てることもあるかもしれません。
しかし、いちいち小さなことに「許せない」と騒ぐのは「私は心の狭い人間です」と公言しているようなもの。
適応力や理解力が足りず、自分の考えに融通が利かなくなっている状態です。
許さない気持ちに固執していると、どんどん視野が狭くなる一方。
人を憎んだり恨んだりしていると、心の中で不快感や嫌悪感が生まれ、性格まで悪くなります。
また、許さないことが増えるにつれて、恨みや憎しみの感情が心を支配します。
許せない気持ちに固執することは、看守の仕事を24時間しているのと同じこと。
ネガティブな感情が思考を支配して、神経をすり減らしてしまい、自分が疲れてしまいます。
許さない人になると、頭が固くなってしまうのです。
頭を柔らかくするためには、許す人になりましょう。
不快なことがあっても、その場ですぐ許しましょう。
小さなことなら「全然気にしないで」と声をかけます。
にこにこしながら許せば、相手もほっとしてくれるでしょう。
たとえ100パーセント相手に非があっても「大丈夫です」とあっさり許したい。
許す気持ちを持つと、ネガティブなストレスから解放されます。
許してしまえば、恨みや憎しみに苦しまなくて済むため、思考が楽になります。
「どんなことでも絶対許そう」と自分に誓ってください。
そして、どんなことでも許せる人になりましょう。
「そんなことはできない」と思うかもしれませんが、心を大きくすれば、必ずできます。
世の中に、完璧な人間は1人もいません。
相手のミスや失敗は、自分にも起こりえるでしょう。
「自分も人のことは言えない」と思えば、同情や共感の気持ちが湧いて、許せるはずです。
許す習慣を続けていくことで、適用力や理解力が鍛えられ、心の器が広くなります。
考えに融通が利くようになり、頭が柔らかくなっていくのです。
頭が柔らかいから、許せるのではありません。
許すから、頭が柔らかくなっていくのです。
にこにこしながら許すことができればベストです。
許すことが、頭を柔らかくするトレーニングなのです。