時に人は、見栄やエゴで行動することがあります。
「高く評価されそうなら行動してみる」
「かっこよく見られそうなら頑張ってみる」
「多くの人に尊敬されるなら挑戦してみる」
贈り物・寄付・ボランティアも、すべて自分の評価を上げるために行動する。
虚栄心と承認欲求が強く「認められたい」「尊敬されたい」という気持ちでいっぱいの状態です。
自分の見栄やエゴが満たされれば、さぞ気持ちがいいでしょう。
自分に自信がない人ほど、不足した自信を補おうとして、見栄やエゴで行動する傾向があります。
人によっては、見栄やエゴのために行動していることもあるのではないでしょうか。
もちろん人生では、見栄とエゴのために行動する場面もあります。
心と精神が未熟な段階なら、自分本位の欲望で行動することもあるでしょう。
また進学に向けた内申点の対策として、仕方なく取り組むこともあるかもしれません。
しかし、一時的にそうした事情はあっても、ずっとそのままの意識で行動するのは要注意です。
大人や社会人になってからも、見栄やエゴのために行動するのはよくありません。
見栄やエゴのために行動するのは、あくまで自分のため。
狭い範囲でしか物事を考えていません。
自分勝手でわがままな印象があり、周りを失望させるでしょう。
自己主張が強すぎると、周りから煩わしいと思われ、人が離れていくでしょう。
あくまで自分の欲望を満たすための行動は、尊敬されるどころか、軽蔑されてしまうのです。
尊敬される人の場合、行動目的がひと味違います。
尊敬される人は、見栄やエゴのためではなく、人類と社会のために行動します。
寄付やボランティアも、人類と社会のため。
仕事における研究や開発も、人類と社会のため。
自分の夢を叶えるのも、見栄やエゴのためではなく、人類と社会のため。
「貢献したい」「役に立ちたい」という純粋な気持ちがあるからこそ、多くの人の心を動かします。
本当に人を感動させるのは、利己の精神ではなく、利他の精神です。
尊敬とは、人類と社会のために行動してこそ発生します。
人類や社会の幸福を願う行動は、褒めたたえられる価値があります。
「素晴らしい」と称賛され、多くの人から認められるのです。