「同棲を始めるなら、ベストな環境にしたい!」
部屋探しでは、やはり理想の条件が揃った住まいを探すのではないでしょうか。
ところが実際、なかなかベストな同棲環境を整えられないことがあります。
2LDKの予定だったにもかかわらず、2DKになってしまうかもしれません。
勤務地から近い場所を選ぶつもりが、少し離れた場所になってしまうかもしれません。
2部屋は確保できても、収納スペースが限られた部屋になってしまうかもしれません。
経済的な事情もあって、妥協せざるを得ないときもあるでしょう。
住み始めてみると、思わぬ不便が見つかることもあるでしょう。
しかし「同棲環境が悪いから同棲も失敗」と考えるのは、大げさです。
同棲環境はベストでなくてもいい。
むしろベストでない同棲環境のほうがいい。
ベストでない同棲環境のほうが、結婚生活のよい予行演習になるからです。
同棲には「結婚生活の予行演習」という役目があります。
実際の結婚生活では、ベストに整うことはほとんどありません。
結婚すれば、人付き合いが広がって、手間暇が増えるでしょう。
ますます所有物が増え、収納の工夫が必要になるでしょう。
子どもが生まれたら、部屋はめちゃくちゃに荒らされるでしょう。
仕事の都合で引っ越しが必要になることもあれば、冠婚葬祭で急な出費が必要になることもあるでしょう。
結婚すれば、ますます厳しい条件の中で、やりくりしなければいけません。
結婚生活は、思うようにいかないことばかりと言っても過言ではありません。
不便を、どうやって乗り越えていくか、2人で知恵を出し合ってください。
限られた条件の中でやりくりしていくことも、同棲の大切な仕事。
ベストでない同棲環境は「2人が協力するためのベストな環境」とも言えます。
適度な不便があるおかげで、2人で協力する機会が生まれます。
絆や結束を強める機会にもなります。
ベストでない同棲環境に嘆くのではなく、生かしてください。
ベストでない同棲環境のほうが、結婚生活のよい予行演習になります。