「思春期を過ぎても身長が伸びた」
「大学生になってから身長が伸びた」
「社会人になっても身長が伸びた」
成長期を過ぎれば身長も伸びなくなるとされていますが、20歳を過ぎても身長が伸びた話を聞くことがあります。
もちろんすべての人が伸びるわけではなく、ごく一部の人にそうした現象が見られます。
中には25歳ごろまで身長が伸びたという人までいます。
なぜ、大人になっても身長が伸びることがあるのでしょうか。
その理由は、骨の末端部分にある「骨端線」がポイントです。
骨端線は、軟骨細胞が集まってできたもの。
骨が伸びるのは、骨端線があるおかげです。
骨端線にある骨芽細胞が、成長ホルモンの働きかけによってコラーゲンを作り、層のように積み重なることで骨が伸びていきます。
この骨端線は、成長期を過ぎると自然になくなります。
医学的には「骨端線がなくなれば成長期も終了」とされていますが、なくなる時期には個人差があります。
骨端線は17歳ごろになくなるのが一般的ですが、18歳や19歳になっても残っている人がいます。
少数ではありますが、20歳を過ぎても残っている人もいます。
骨端線が残っていれば、厳密には成長期も続いているため、食事・睡眠・運動を通して身長が伸びることがあるのです。
大人になってから身長が伸びた人は、骨端線がなくなるのが遅かったためと考えられます。
骨端線があるかどうか調べる方法は、簡単です。
小児科や整形外科に行き、レントゲンを撮るだけで簡単に確認できます。
ただし、けがや病気をしているわけではないため、医師によっては断られる場合があります。
医師に事情を説明して理解してもらえれば、レントゲンを撮って確認してもらえるでしょう。