身長の増加には、運動が欠かせません。
縦方向の運動でしっかり体を動かすことで、骨に刺激が加わり、骨の成長を促します。
筋トレも、大きく考えると、運動の1つ。
さて、筋トレは、身長の増加に効果があるのでしょうか。
その答えは、筋トレの「程度」によって変わります。
まず適度な筋トレなら、身長の増加に有効です。
筋トレで筋肉に負荷を与えることで、筋肉繊維が傷つき、筋肉痛が発生します。
筋肉痛の痛みの原因である乳酸には、成長ホルモンの分泌を促す働きもあります。
したがって、適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を促すため、身長の増加に効果的です。
ただし、激しい筋トレとなると、事情は変わります。
過度の筋トレは、身長の増加に効果がないばかりか、かえって悪影響をもたらす恐れがあります。
その理由は、2つあります。
筋肉量を増やそうとすればするほど、大きな負荷が必要です。
適度な負荷ならいいですが、激しい筋トレをする場合、関節に強烈な負荷を与えなければいけません。
その結果、関節を痛めやすくなり、かえって骨の成長を妨げる場合があります。
筋トレの負荷があれば上がるほど、体の筋肉量も増えます。
骨の成長は、睡眠中に成長ホルモンが分泌されて行われます。
ただし、睡眠中に成長ホルモンが分泌されても、筋肉量が多すぎると、スムーズな骨の成長を妨げることがあります。
身長を伸ばしたいなら、筋トレは「負荷」に注意しましょう。
筋トレは、負荷の程度によって、プラスにもマイナスにもなります。
筋トレをするなら、あくまで適度の範囲を心がけることが大切です。