私たちの日常では、ときどき正座をしなければいけない場面があります。
華道や茶道では、正座が基本。
柔道や空手も、正座をしなければいけないスポーツです。
冠婚葬祭でも、正座をしなければいけない時間があります。
正座は、見方によってはストレッチ体操にも見えるため、身長の増加に有効と思う人もいるかもしれません。
実際のところ、正座は身長にとってよい習慣なのでしょうか。
結論から言うと、正座は身長に悪影響のある座り方です。
正座は、足の膝や関節に負担のかかる座り方です。
膝を強く曲げて、足全体に圧迫を加えることで、血液やリンパ液の流れが悪くなります。
その結果、足の発育の妨げになり、身長の伸びを妨げやすくなります。
時には、足の靱帯や関節の軟部組織を痛める可能性もあります。
日本人の身長が低いのは、正座による影響も一因としてあるといわれています。
もちろん個人差があり、毎日正座をしていても身長が高い人もいます。
しかし、少なくとも正座は、身長を伸ばす妨げになるのは事実。
短時間の正座なら問題ありませんが、毎日長時間の正座が続くと、身長への悪影響が懸念されます。
現実では、茶道・柔道・空手・冠婚葬祭など、正座をしなければいけない場面があります。
仕方ない状況もありますが、少しでも身長を伸ばしたいなら、正座は必要最小限に抑えるのが得策です。
あぐらが許されるなら、素直に足を崩したほうが、足への悪影響を最小限に抑えられます。
座り方に少し注意するだけで、身長への悪影響を減らせます。
正座の後は、入念に足全体をマッサージして、滞った血行を促すようにしましょう。