緊張したときの反応は、人によってさまざまです。
汗が出る人、赤面する人、手足が震える人。
なかでもユニークな反応があります。
げっぷです。
人によっては緊張したときにかぎって普段よりげっぷが出やすくなり、困ることがあります。
緊張すると、げっぷが出やすくなる原因は何でしょうか。
最も考えられる原因は「空気嚥下症」です。
別名「呑気症」とも呼ばれます。
無意識のうちに空気を飲み込むことで、胃が空気で満たされ、げっぷが出やすくなる症状です。
私たちが緊張したとき、無意識のうちに唾液を飲み込むことがあります。
ストレスを感じたときの唾液の出方は個人差があります。
唾液の分泌が減る人もいれば、増える人もいます。
口の中にたまった唾液を飲み込んだとき、一緒に空気も飲み込んでしまい、胃や腸に空気がたまります。
ここまでは誰でもある現象ですが、これが過度に繰り返されると大量の空気が胃や腸にたまり、げっぷになるのです。
空気嚥下症の主な原因は「ストレス」とされています。
緊張したとき、一緒に空気を飲む癖がないか振り返ってみてください。
心当たりがあるなら、空気を飲み込まないよう意識するだけでも改善する可能性があります。
軽微なら、重大な病気に発展することはありません。
ストレスを感じる場面が過ぎれば、自然と治るのが一般的です。
ただし、げっぷが慢性的に続いたり腹部に痛みを感じたりする場合、放置せず、医療機関の受診をおすすめします。
空気嚥下症が深刻になると、胃腸が膨らんで頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
問題は、小さな芽のうちに取っておくことが大切です。