緊張とは何でしょうか。
緊張とは「心や体が張り詰めた状態になること」をいいます。
人なら誰でも緊張します。
スピーチ・プレゼン・面接。
緊張の度合いに個人差はありますが、大事な場面では緊張するのが普通であり当然です。
誰でも一度は緊張を経験したことがあるでしょう。
さて、ここで素朴な疑問です。
なぜ人は、緊張するのでしょうか。
緊張さえなければ、体の変調・不調に悩まずに済みます。
緊張が存在する役割とは何でしょうか。
一言で言えば「臨戦態勢に向けた体の反応」なのです。
原始時代、人類は敵と遭遇したとき、すぐ心身を戦闘状態に整える必要がありました。
敵と出会ってからゆっくり体の調子を整えては間に合いません。
敵から攻撃を受け、生命が危険にさらされます。
そのため、緊急の場面に遭遇したら、すぐ臨戦態勢に整える必要がありました。
結果として、体にさまざまな反応が表れます。
緊張すると、人は心と体が引き締まり、一時的に体のパフォーマンスが上がります。
これが緊張の正体です。
緊張とは「自分を守るための体の防御反応」とも言えます。
重要な局面が迫ったときの自然な反応が、現在でも人の本能に残っています。
そのため人は現在でも、重要な局面になると緊張するのです。
緊張は、重要な局面を乗り切るための大切な防御反応。
スピーチ・プレゼン・面接・試験・試合・発表会など、どれも重要な局面。
緊張は、人になくてはならない反応です。
困難を乗り切るために物事をスムーズにするために役立ちます。
ただし、ここで注意点があります。
すべての緊張が悪いと考えるのはよくありません。
物事をスムーズにするのは、あくまで適度な緊張です。
過度の緊張になると、物事をスムーズにするどころか、かえってパフォーマンスを下げる結果になります。
過度に緊張した場合、放置せず、ほぐす必要が出てきます。