あなたは今、どんな環境にいますか。
「どんな環境で暮らしたいか」と聞かれれば「居心地のよい環境」といった回答が多いでしょう。
たしかに居心地のよい環境なら、ストレスもトラブルも少なく、安定した日々を送ることができるでしょう。
知っていること・慣れていることばかりに囲まれているなら、難しく悩むこともありません。
周りは仲のいい人たちばかりで、人間関係は良好。
仕事は面白くて、簡単な内容ばかり。
空間は快適で、ストレスがない。
サービスや福利厚生が充実して、便利で役立つことが多い。
困ることも苦しむこともない。
居心地のいい環境のほうが、楽に過ごしやすいのは間違いありません。
しかし、生ぬるい環境では忍耐力を鍛えられません。
心や体はリラックスできても、忍耐力を鍛えることは難しい。
人は、難しい課題がないと成長できません。
ストレスや緊張感がない状態が長く続くと、忍耐力も免疫力もどんどん弱くなります。
ぬるま湯に浸かるのは気持ちがいいですが、あまり長いとのぼせてしまう。
短期間ならいいですが、あまり長く居続けると、いざ緊急事態が発生したとき、体が思うように動かないのです。
では、忍耐力を鍛えるにはどんな環境が必要か。
忍耐力を鍛えるには、あえて厳しい環境に身を置くことが必要です。
緊張感・ストレスの多い環境です。
自分とは違った人たちとの交流。
初めての仕事や難しい課題。
ストレスや緊張の多い場所。
厳しい環境なら悩みも苦しみも増えますが、すべて忍耐力を鍛える機会になります。
困難に真っ向から立ち向かい、乗り越えるとき、忍耐力がレベルアップします。
たとえ厳しい環境が一時的でも、十分効果があります。
誰かに「行け」と言われて飛び込むのではなく、自分から厳しい環境に飛び込みましょう。
厳しい環境に飛び込む勇気がなければ、自分にむちを打って気持ちを奮い立たせます。
苦しいかもしれませんが、適度なプレッシャーは忍耐力に好影響です。