現実逃避を始める前に、決めておきたいことがあります。
上限です。
現実逃避の種類にかかわらず、前もって上限を決めておくのが得策です。
上限を考える必要はないと思うかもしれませんが、油断できません。
上限を決めずに現実逃避を始めると、やめるタイミングがわかりにくくなります。
はまりやすく抜け出しにくいのが、現実逃避の特徴です。
特に現実がつらければつらいほど、現実逃避ははまりやすい傾向があります。
うっかりしていると、ずっと現実逃避に浸ってしまう。
「もう少しだけ」「あと少しだけ」と思っているうちに、多くの時間が過ぎている。
いつの間にか依存状態に陥り、現実逃避から抜け出せなくなっていることがあります。
どれだけポジティブな現実逃避でも、度が過ぎると、日常生活に悪影響です。
堅苦しく思うかもしれませんが、健全な現実逃避にするためにも、前もって上限を決めておくのが得策です。
「数時間だけ」「切りのいいところになるまで」など、曖昧に決めるのはよくありません。
きちんと数字で決めておくのが大切です。
たとえば、読書なら「3冊まで」と決めておく。
映画鑑賞をするなら「3本まで」と決めておく。
ゲームに没頭するなら「15時間まで」と決めておく。
ワインを楽しむなら「ボトル1本まで」と決めておく。
目的が達成できている・できていないにかかわらず、途中で上限の変更もしません。
どんなに現実逃避が快感であっても、上限に達すれば、いったん現実に戻るようにします。
そうすれば、現実逃避から抜け出せなくなる危険を回避できます。
上限を決めると、制限時間の役目も果たすため、現実逃避にも集中しやすくなります。