本や映画を「値段が高い」と考える人は、金運が逃げます。
本も映画も、製作にかけた費用と手間暇を考えると、あまりに安すぎるからです。
安いのではありません。
安すぎるのです。
本は1冊作るのに、大変な時間が必要です。
執筆とはいえ、そのネタになる著者の経験には、数十年の歳月がかかっています。
執筆に必要な取材にも、膨大な費用と時間がかかっているでしょう。
編集者との打ち合わせがあれば、校正担当者とのやり取りもあります。
レイアウトを考え、製作所や印刷所のお世話になります。
本を1冊書き上げるには、数カ月かかるのが普通です。
本や著者によっては、1年以上かかる場合も、珍しくありません。
映画も、そうです。
映画を1本撮影するには、膨大な費用と手間暇がかかります。
監督・役者・脚本家など、数多くの人が関わっています。
役者の磨き上げられた演技には、長い練習期間がかかっています。
高額の機材もたくさん必要です。
満足いく作品を仕上げるために、何度もやり直しをしたでしょう。
そうした作る側の苦労は、私たちには見えませんが、確実に存在しています。
これほどまでに膨大な費用と手間暇がかかった本や映画を「高い」というのは失礼です。
膨大な費用と手間暇を考えれば、本も映画も安すぎます。
読書や映画鑑賞をするときは、その制作にかかった費用と手間暇に感謝しながら、楽しませてもらいましょう。
「素晴らしい作品をありがとうございます」
感謝の気持ちがあれば、読書も映画鑑賞も、内容をしっかり吸収できるようになります。