「当社のどの点に魅力を感じますか」
「当社が、他社と違う点を教えてください」
「同業他社ではなく、当社を選んだ理由を教えてください」
面接官は社員ですから、他社との違いはすでに知っています。
では、なぜ質問するかというと、応募者がしっかり企業研究をしているか、確認するためです。
しっかり企業研究をしていれば、他社と違う点をさっと答えられるでしょう。
特に志望動機が甘いと、突っ込まれがちです。
業界には、数多くの同業者が存在しますが、その企業を選んだ理由が曖昧なら、面接官もさらに突っ込みます。
しっかり企業研究をして、他社と違う点をスムーズに答えられるようになっておきましょう。
事業内容・商品・サービスなど、それぞれを入念に研究すれば、独自の特徴が見えてくるはずです。
では、しっかり企業研究ができれば十分かというと、そうではありません。
実のところ、この質問には、もっと難しい問題があります。
ほかの応募者と、回答がかぶりやすいことです。
企業の事業内容・商品・サービスは、そうそう大きく変わることではありません。
企業研究をしていると、どの応募者も似たような回答になりやすいため、印象にも残りづらくなるのです。
では、どう差をつけるか。
理想は、面接官でも気づかないような魅力を訴えることです。
応募者には、面接官にはない有利な立場があります。
客観的という立場です。
面接官は社員だからこそ自社を熟知しているはずですが、社員だからこそ、客観視が難しい悩みがあります。
応募者は部外者であり、客観視ができる利点がありますから、その企業を外からよく見えるはずです。
そこで、面接官でも気づいていない魅力を鋭く訴えるのです。
これができれば、面接官を納得させるだけでなく、そんな点に気づけるあなたの印象も強くなるでしょう。