留学している間に私は、たくさんの人と出会うことができました。
最も大きなポイントは、日本人以外の人たちとも、たくさん出会うことができたことです。
日本人は、黄色人種といって、肌が黒すぎず白すぎず、中間色の肌を持った人種です。
日本の中にいただけでは、日本人以外の人と出会うことは少なく、外国からきている人とは何だか距離を置いてしまいがちです。
最も私も留学する前は、日本人以外の人とは全然知り合うこともなく、やはりちょっと違う世界の人だなと思っていました。
これが留学することで、日本人以外の人たちとたくさん知り合うことができ、一気に私の価値観は変わったのです。
一気にです。
180度ひっくり返したかのように、価値観が変わってしまいました。
今まで悪いと思っていたことがよいと思うようになったり、よいと思っていたことが悪いことだと思うようになったりしたのです。
日本にいたころは、肌の黒い人は怖い人だという先入観を持っていました。
しかし、アメリカで黒人と接すると、優しさや思いやりのある人が多くいることに驚かされました。
私が初めてホームステイを経験したときの話です。
初めてのホームステイで出迎えてくれたのは、黒人の家族でした。
初めてのアメリカ生活で、黒人たちと一緒に過ごしていくうちに、自分が温かい家族の中にいることに気づかされたのです。
クリスマスには、親戚のところへ遊びにいき、温かい家庭の中の風景を見て、黒人はとても温かい人たちだと気づいたのです。
これ以後、私は黒人だけでなく、白人や韓国人中国人など、いろいろな人と出会うことになりました。
私が日本にいたころに思っていた、それぞれに対する印象が、だいぶ変わってしまいました。
価値観が違うことが当たり前ですから、新しい人との出会いは、新しい価値観との出会いです。
自分の思い込みが、いかに狭く硬いものであったのかを、後になって恥じてしまったくらいでした。