私がよく使っていた方法ですが、話しかけるきっかけのために、いつもちょっとしたプレゼントをカバンの中に用意していました。
プレゼントとはいえ、本当にちょっとしたものです。
アメです。
よくスーパーのお菓子コーナーで売られている、あの飴玉のことです。
私はもともとお菓子好きということもあって、高校時代から学校によくお菓子を持っていっていました。
高校を卒業し、アメリカに留学していたときも、同じように学校へよく飴玉を持っていくほどのお菓子好きです。
アメリカで授業を受けていたころの話です。
授業を始める前にちょっとなめていると、たまたま近くにいた友人が「私にも1個ちょうだい」と言ってきました。
単に飴玉を1つあげただけですが、話のきっかけになることを気づきました。
「どんな味なのか」「どこで買ったのか」など、たわいない会話ができることを発見したのです。
それからというもの、自分が飴玉を食べるためだけでなく、友人作りのきっかけとして、飴玉をよく持っていきました。
最後のほうでは、先生から「私にも1つくださいよ」と言われてしまったくらいです。
「これおいしいからあげるよ」と言って贈ることで、話しかけるきっかけができるのです。
アメ1個くらいなら、相手も受け取りやすいですから、断られることなく受け取ってくれます。
そのうえ、お菓子ということもあり、何かと話題として出しやすいのです。
どうやらお菓子は、国境を越えるようです。
外国人だけに限らず、日本人にも、これはとてもよい話をするきっかけになります。
「これ、あげるよ」と、ささいなお菓子をプレゼントしてみることで、相手と仲良くなることができるようになるのです。
話しかけるきっかけ作りのために、ささいなプレゼントを用意しておくことも、時には大切です。
プレゼントとはいえ、大きなものである必要はなく、お菓子くらい小さなもののほうが、むしろ相手は気軽に受け取ってくれます。
それが、話をするきっかけを生み、仲良くなる雰囲気を作り出してくれるのです。