大企業や人気企業では、面接が複数回、設けられているのが一般的です。
応募者が多いため、何度か面接をして、絞り込みをします。
場合によっては、4次面接、5次面接まである企業も存在するようです。
「加点を狙うより、減点を避ける」
これは面接の基本です。
採用担当者にとって考え方は多少異なりますが、一般的に就職活動では、変わった人間を嫌う傾向があります。
「最終面接まで来れば、ほぼ合格」
そう考えているなら要注意です。
たしかにデータで見れば、最終面接を受ける半数以上は内定をもらっています。
最終面接とはいえ、大きく分けると、2つのケースがあります。
「全員が通過するケース」と「最後の選考であるケース」です。
どちらのケースも、面接官を対応するのは基本的に役員です。
面接官とはいえ、採用担当者と役員では、進め方に違いが見られます。
まず、採用担当者が面接官の場合です。
採用担当者が面接官の場合、ひねった面接が行われやすい特徴があります。
最終面接は、誰が面接官になるか、予想しやすいのが特徴です。
一般的に最終面接では、役員が面接官を対応します。
もちろん例外もあるでしょうが、役員が対応する傾向が強いのは確かです。
最終面接とはいえ、特別な服装は不要です。
社会人として、清潔感のある、普通の身だしなみを心がけることが大切です。
さて、いつもどおりの服装で最終面接に挑みたいところですが、ここにも注意があります。
最終面接前は、もう一度、その企業の詳細を研究しておきましょう。
すでに研究済みのはずですが、油断をしないことです。
復習という意味でも、企業のウェブサイトを再確認して、きちんと理解しておくほうが安心です。
面接では、限りなく黒に近い茶髪なら、許容範囲として認められるでしょう。
あくまで、黒に近い状態であることが条件です。
もちろん面接では、基本的に黒髪が基本です。
役員が最重視するのは何でしょうか。
役員が最重視するのは、人としての基本です。
つまり、人間性です。
最終面接は、高級な雰囲気のある部屋で行われる場合があります。
豪華な社長室や応接室などです。
今までの椅子とは違い、高級感のある椅子かもしれません。
面接で登場する椅子とはいえ、タイプがさまざまです。
中には、肘掛けの付いた椅子が登場することもあります。
肘をもたせかける部分があれば、肘を置きたくなるでしょう。
最終面接は、役員と話ができることに感謝しましょう。
社会人は誰もが責任感を持って仕事をしていますが、中でも特に重い責任を持って仕事をしているのが、役員です。
役員が背負う責任感は、桁外れに大きい。
最終面接で最もよくありがちな失敗は、萎縮です。
採用担当者とは普通に話ができても、相手が役員となると、高い肩書に恐縮して、普通に接しにくい場合があります。
面接官は、会社を代表する人物。
最終面接まで来た応募者は、全員、入社意欲にあふれる人ばかりです。
入社意欲にあふれる人物だから、最終面接まで来ることができました。
問題は「この応募者の中から、誰かを選ばなければいけない」ということです。
役員たちは、応募者たちに何を思っているか。
それは、期待です。
「この人たちが、会社に勢いを与えてくれればいいな」
最終面接だからといって、役員が登場するとは限りません。
まれなケースですが、最終面接でも、役員ではない人が面接官を担当する状況が報告されています。
特に大企業の最終面接では、役員は登場しない場合が比較的多いようです。
最終面接に登場する役員は、企業の経営陣です。
たとえ経営陣であれ、基本的にいつもの様子で話していいでしょう。
ただし、役員による最終面接では、相手が食いつきそうな話題を選ぶのが得策です。
どんな趣味を持っていますか。
若者なら、やはり若者らしい趣味があるでしょう。
音楽鑑賞・スノーボード・海外旅行・カラオケ。
最終面接でも、自己PRや志望動機を聞かれる可能性があります。
自己PRや志望動機は、面接の軸であり、基本です。
基本は、面接の種類にかかわらず、常に聞かれやすいと考えるのが妥当です。
最終面接では、将来性のある人物を重視します。
向上心が強く、長く企業の利益に貢献し続ける人物を必要としています。
もちろんこれはどの企業も同じことですが、最終面接では特に重視されます。
役員たちにとって「学生」と聞いて最初に思い浮かべるのは、何か。
やはり学業です。
学業については、1次面接や2次面接ですでに聞かれた内容かもしれません。
最終面接では、1次や2次面接とは違い、会話がぎくしゃくする傾向があります。
緊張だけが原因ではありません。
最大の原因は、世代の違いです。
最終面接で担当する面接官のほとんどは、役員です。
代表取締役や取締役など、企業の経営陣が対応することが大半です。
しかも1名ではなく、複数名登場することも珍しくありません。
最終面接の面接官は、役員です。
事前に役員の立場を想像してみましょう。
経営する立場を想像しておくことで、どんな人物を採用したいと思うのか、把握しやすくなります。
「就業意欲を伝えても、経験豊富な役員には通用しないのではないか」
そんな不安を抱く人もいるかもしれません。
社会を未経験の学生にしてみれば、役員たちは、手ごわいボスのように見えるかもしれません。
役員たちは、経営する立場の人間です。
これまでの面接官だった採用担当者とは違い、企業を直接動かす立場の人間です。
会社の方針を決断したり、経営戦略を考えたりなど、常に重大な責任を背負っています。
社史をご存じですか。
社史とは、会社の歴史を、年代ごとに追って詳しく書き記した本のことです。
企業の沿革を、詳細まで具体的に紹介した本と考えれば、わかりやすいでしょう。
最終面接でも、面接の最後には「最後に何か質問はありますか」と聞かれるでしょう。
一般的に、就業意欲が伝わる質問をするのが定番です。
この点については最終面接でも同じですが、できれば、さらに鋭い質問をするといいでしょう。
最終面接で起こりやすい油断があります。
「今までの面接が順調だったのだから、最終面接もうまくいくだろう」
そう考える人もいるかもしれません。