話が上手な営業マンは、かえって商品が売れにくいと言います。
上手に説明できるなら商品も売れるだろうと思いますが、現実は異なるようです。
意外なことに、話が整いすぎているのが原因といいます。
話す言葉は、暗記口調。
返事はすべて、マニュアルどおり。
すらすら話すのはいいのですが、冷たい印象があっては意味がありません。
心を動かすのは、心です。
上手に話せても、ルーティンワークのような話し方では、心を動かされないのです。
この状況は、面接でも同じです。
上手に話せるのはいいのですが、その話し方に気持ちがこもっていなければ、意味がありません。
上手に話せても、棒読みでは借りてきた言葉と思われ、心が動かされません。
立派な返事でも「どうせマニュアルなのだろう」と誤解されます。
面接官が心を動かされるのは、上手に話す人より、一生懸命に話す人です。
自分の言葉で話す。
感情を込めて話す。
自分の内側から湧き上がる感情とともに、自分の言葉で表現することが大切です。
自己PRも志望動機も「働きたい」「役立ちたい」という一生懸命なアピールに、価値があります。
上手に話すのではなく、一生懸命に話しましょう。
一生懸命が伝われば、多少話し方が乱れても、就労意欲はしっかり伝わるはずです。