「自分には就職の意欲がない」
そう思っても、ときどき「就職してみようかな」と思うことはありませんか。
ときどきでもいいのです。
インターネットで、他人の不幸を探していませんか。
自分がつらい境遇に置かれていると、自分よりつらい境遇にいる人を探したくなります。
自分より不幸な人を見ると「ああ、自分はまだましだ」とほっと安心できるのです。
ニートの生活を送っていると、ベッドの上にいる時間が長くなりがちです。
ベッドの上は、気持ちいいからです。
ふかふかしたところのほうが、リラックスできます。
一度ニートになった人が仕事を探すとき、注意があります。
いきなり高みを目指さないことです。
たとえば、いきなり正社員として働くのは、少し難しいかもしれません。
最初からスタートダッシュを期待していませんか。
テレビの見過ぎです。
テレビは、平凡なことをわざわざピックアップして、放送しません。
ニートが就職の準備をするなら、気をつけたい場所があります。
自分の部屋です。
自分の部屋は危ないです。
ニートが世間から必要とされていないと思うのは、誤解です。
テレビやメディアの影響で、悪い妄想を膨らませているだけです。
世の中には、ニートを必要としている会社がたくさんあります。
ニートは、最初の面接までの道のりが、大変に感じるでしょう。
重い腰を上げて、部屋の外に出て、慣れない道を歩きながら職業安定所に向かいます。
履歴書の書き方に苦戦して、面接の予約を入れた後、どきどきしながら採用担当者と面談です。
うまくいかなくてもいいのです。
電話で断られても、借金するわけではありません。
面接で落とされても、命まで取られるわけではありません。
ニートから脱出するため、ニートから脱出できた人の体験談を読むことがあります。
インターネットで探せば、比較的、簡単に見つかります。
「参考になるかもしれない」と思い探すのは、素晴らしい姿勢です。
「ご職業は?」
そう聞かれたとき「無職です」「ニートです」と答えるのは、恥ずかしい気持ちがあります。
社会活動に参加せず、親の援助だけに頼って生きているのは、成人でも、子どものように感じます。
あなたにとって、仕事の意味は何ですか。
仕事をするからには、仕事の意味を考える必要があると思いがちです。
もちろん仕事の意味を早く考えるのは、悪いことではありません。
「人に迷惑がかかるから、思いきった行動ができない」
そう思うのは、ナンセンスです。
ニートの生活から脱出するためには、大なり小なり、他人に迷惑がかかります。
期限を設けずに活動もできますが、だらだらしやすくなります。
「今日でなくてもいいか。また明日にしよう」と思うでしょう。
気持ちが緩んでいると、面接でも態度が悪くなりやすいため、採用されにくくなります。
夢を諦める人の大半は、誤った思い込みです。
「1番でなければ仕事ができない」という思い込みです。
たとえば、数学の好きな人がいるとします。
ニートの生活を送っていると、厳しい言葉に触れる機会が多くなるでしょう。
社会に参加していないため、厳しい言葉を言われやすくなります。
「いつまでそんな生活を続けるのか」
「すべて自分の責任」と思わないことです。
自分にも責任の一部はあるのかもしれませんが「すべて自分の責任」と思うのは、考えすぎです。
すべて自分の責任というのはあり得ません。
ニートは、部屋で同じことを繰り返すように思えます。
同じ時間に起きて、同じ時間に食事をして、同じテレビ番組を見て、同じ時間に寝ます。
「同じ生活ばかりでダメだな」と思いますが、本当にそうでしょうか。
「就職活動は、みじめな姿だ」
そう考えるのは、誤解です。
就職活動は、みじめな姿ではありません。
就職難と言われる時代でも、常に募集のある仕事があります。
人が嫌がる仕事です。
人が嫌がる仕事とは、何でしょうか。
やる気は、やりたいことをしていれば、自然と出るものです。
やりたいことだから、やる気が出ます。
やりたいことをやっていれば「やる気を出す」という作業は不要です。
就職活動は、勢いに乗ることが大切です。
就職活動がだらだらしていると、冴えない結果しか出ないでしょう。
意図的に勢いを作り出し、勢いがあるうちに、次の行動をすることが大切です。
人と会うのが苦手なら、人と会わなくていい仕事をすればいいのです。
逃げるような考えに思えますが、逃げではありません。
前向きな考えです。
ニートが面接を受けるとき、必ず聞かれる質問があります。
空白期間についてです。
「仕事をしていない時期があるのはなぜか。何をしていたのか」
うまくいかない日々があってもいいのです。
うまくいかないのは、悪いことではありません。
不採用の通知を受け取るのも、1つの前進です。
ニートが理由で面接に落とされたとき、どう考えるかです。
次のように、考えていませんか。
「ニートは、就職活動がやりにくい」
ニートに対する世間の風当たりは、一般的にあまりよくありません。
就職活動でも、実感することがあるでしょう。
「電話対応で『ニート』と言ったとたん、態度が急変して断られた」
何のために、就職活動をするのか。
それは将来「ニートから脱出した」という武勇伝にするためです。
成功談の中でも、どん底から這い上がった話は、特に人の心を動かします。
いきなり正社員を目指すのもいいですが、厳しい現実があるでしょう。
正社員の場合、勤務時間が厳密で、社内規則も厳しい傾向があります。
仕事に慣れていないニートにとって、難易度が高いのです。
ニートの就職に、手遅れはあるのでしょうか。
いいえ、ありません。
本気で仕事をしたい気持ちがあれば、30代でも40代でも、ニートから脱出することが可能です。