人生の所有には、2種類があります。
「必要な物」と「欲しい物」です。
必要な物とは、生きていくために必要な物を言います。
食事、服、住む場所などです。
欲しい物とは、自分の欲で手に入れたい物を言います。
高級ブランドや贅沢品などです。
一番の違いは「生きるために必要かどうか」です。
必要な物は、なければ生きていけませんが、欲しい物は、なくても生きていけます。
必要な物は人生に必須ですが、欲しい物はその人しだいです。
もっと厳密に言えば、その人の欲しだいです。
私たちの幸福は、欲しい物を手に入れることで、感じる傾向があります。
より良い物を持てば、自己満足によって幸福感が得られます。
もっと幸福を感じるために、欲をたくさん出して、欲しい物を求めてしまいがちです。
しかし、欲しい物には際限がありません。
贅沢を手に入れても、しばらく経てば、慣れます。
欲には終わりがありません。
贅沢を手に入れたときの快楽が忘れられず、もっと贅沢を手に入れようとします。
「欲しい」と思うのは「持っていない」という苦しみを生み出します。
そこで、欲しい物を諦めてしまうのです。
もちろん全部とは言いません。
1つで構いませんから、欲しい物を一つ、諦めます。
欲を捨てるのです。
欲しい物を諦めた瞬間、欲しい物を手に入れたときと同じように、すがすがしい気持ちになれます。
「欲しい」という苦しみから解放されることで、悩みが一つ、なくなるからです。
悩みが減るのは素晴らしい。
いま一度「欲しい」という気持ちに対して、問いかけてみましょう。
単なる贅沢ではないでしょうか。
自分のわがままかもしれません。
欲を出しすぎている自分に気づき、欲しい物を諦めます。
すると、心の苦しみから解放されます。
その瞬間、幸福を感じるのです。