60代は、定義上「年配者」に当たります。
「おじいさん」「おばあさん」になりつつある時期です。
事実、足腰が弱ったり、認知症の兆しがあったりする60代がいるのも、たしかです。
しかし、一部の人を除いて、多くの60代は、元気です。
実際に60代になってみるとわかるのですが、思ったより動けることに、気づくのではないでしょうか。
私たちが若いころ、60歳と言えば、よぼよぼとしたイメージを抱いていました。
杖をついて歩いたり、物覚えが悪くなったり、聴力が弱くなったりなどです。
ところが、いざ自分が60代になると、意外に動けます。
頭も冴えています。
走ることもジャンプすることもできます。
「なんだ。意外に元気じゃないか」と思うのです。
60代は、もっと大変と思っていたが、まだまだ動けます。
もっと記憶力が悪くなると思っていたが、まだまだ物覚えの手応えがあります。
若いときに抱いたイメージなんて、その程度です。
現実の60代は、まだまだ活力にあふれています。
その気になれば、今から再就職して、働くこともできるでしょう。
その気になれば、今から勉強して、資格を取得することもできるでしょう。
世界には、97歳で大学を卒業した男性がいます。
世界には、106歳で世界一周を果たした人がいます。
そうした高齢者から見れば、たかだか60代です。
90歳や100歳の人から見れば、60代は「若造」と見えるに違いありません。
これからは、ありあまる時間や体力をどう使うかが大切です。
可能性が小さいどころか、大きな可能性があるのです。