あるところに「歴史の勉強は無駄だ」と思う学生がいました。
彼は、歴史の先生に、こう問いかけました。
「なぜ、歴史の勉強をするのですか。歴史の勉強なんて意味がないですよ。過去の話を知ったところで、何の役にも立ちません」
それを聞いた先生は、顔を真っ赤にして、学生の顔を平手で叩きました。
「何をするんですか、先生。痛いじゃないですか」
すると先生は、また生徒の顔を平手で叩きました。
「もうやめてください、先生。何が言いたいんですか」
先生がまた手を振り上げた瞬間、学生は、思いもしない行動に出ました。
平手打ちをしようとする先生の手をつかみ、叩かれるのを防いだのです。
ようやく先生は、口を開きました。
「これが歴史を学ぶ意味だ」と。
歴史を、なぜ学ぶのか。
過去の過ちから、同じ失敗を未然に防ぐためです。
現代の問題の多くは、過去を振り返ると、同じようなパターンが見つかります。
人生80年に対して、人の歴史は2,000年以上もあります。
過去は、現代社会の問題を改善する、回答の宝庫です。
当時の解決策を知ることで、苦しみから抜け出す突破口が見いだせます。
だから、人は、歴史を勉強するのです。
人生に苦しんだときは、歴史の勉強をしましょう。
過去を振り返ると、同じような過ちのパターンが見つかります。
当時の解決策を知ることで、苦しみから抜け出す突破口が見いだせるのです。