悪い天候だからといって、すべての人が同じに感じているとは限りません。
悪い天候は主観的な感覚です。
自分にとって悪い天候であっても、世界のどこかには良い天候と感じている人がいます。
雨がざあざあ降っている日があるとします。
自分にとっては悪い天候であっても、農業を営む人にとっては恵みの雨となり、嬉しく感じているでしょう。
コインランドリーを経営する人にとっては、雨の日は利用者が増えるため、売上アップにつながります。
アマガエルにとっても、雨は歓迎であり、大喜びをしているに違いありません。
風がびゅうびゅう強く吹いている日があるとします。
自分にとって悪天候であっても、風力発電を営む事業者にとっては好天候といえるでしょう。
世の中には風が大好きな人もいるので、その人にとって風は嬉しい天候に感じるはずです。
雪がたくさん降る日があるとします。
自分にとっては悪い天候かもしれませんが、スキー場を営む事業者にとっては良い天候と言えるでしょう。
雪のシーンを撮りたいカメラマンにとっては「今がチャンス!」と喜んでいることでしょう。
普段雪を見ることがない子どもたちにとっては、幻想的な景色に興奮して大喜びすること間違いありません。
すべての人にとって悪い天気と思える台風ですら、実は嬉しく感じる人がいます。
養殖業を営む人にとっては台風は嬉しいことです。
海水がうまくかき混ぜられたり空気が混ざり合ったりするので、海産物にプラスの影響を与えます。
台風によって家屋が壊れれば、修理業者にとっては仕事が増えて、売上アップにつながるでしょう。
台風情報は誰もが注目するニュースなので、テレビ局にとっては視聴率のチャンスとなります。
企業や大学など、台風のときしかできない実験があれば「待ってました!」と思うはずです。
「嫌な天気だな」と思うことがあれば、その天気のおかげで助かったり喜んだりしている人たちがいることをイメージしてください。
天候に対する見方が変わります。
「こんな天候だけど、これはこれで悪くない」と思えるはずです。
自分にとって悪い天候は、誰かにとって良い天候なのです。