「ごくごくごく」
栄養ドリンクを飲んだ2時間後にトイレに行くと、驚くべき光景を目にします。
自分の尿が、真っ黄色なのです。
急変する尿の色に、声が出るほど驚きます。
黄色の正体は、ビタミンです。
特にビタミンBやビタミンCは、水に溶ける性質があります。
栄養ドリンクを飲んだ後、真っ黄色の尿を見て、気づくことはありませんか。
つまり、栄養ドリンクでビタミンを口にしても、大半が尿として排出されているのです。
栄養ドリンク1本には、多量の栄養分が含まれていますが、大半が体外へ排出されるため、実際に効果の面では疑わしいのです。
しかし、です。
野菜を食べた後は、尿が黄色くなりません。
野菜にもビタミンがたっぷり含まれているにもかかわらず、なぜ栄養ドリンクのように、尿が黄色くならないのでしょうか。
それは、食事そのものがポイントなのです。
野菜には、食物繊維がたっぷり含まれるため、ゆっくり消化されます。
野菜は、食事と一緒に食べます。
食事とともに野菜を食べると、固形物になるため、さらに時間をかけて消化されます。
この時間がいいのです。
時間がかかっている間に、体の中でしっかり吸収されます。
そのため、尿があまり黄色くならないのです。
ビタミンは、サプリメントや栄養ドリンクで取ればいいわけではありません。
大量のビタミンをサプリメントやドリンクでとっても、体外に排出されるのでは意味がありません。
大切なのは「どれだけ吸収されているか」です。
栄養の吸収までやはり一番の理想は、食事を通して取り入れることです。
「サプリメントや栄養ドリンクに頼らず、食事を通して栄養を取るのが一番」
昔からよく耳にする、ありふれた言葉ですが、そういう意味があるのです。